低部オーストリア州の州都
ザンクト・ぺルテンはウィーンから
約65km西側に位置した、人口約52.000の街です。
この街は紀元1世紀の終わりから西ローマ帝国が崩壊する直前465年まで、
Aelium Cetium というローマ時代からの街でした。
この街に伝説によればすでに791年、
この街の名に由来する聖ヒュポリュトスに捧げられた、ベネディクト派修道院が建てられたとされていますが実際には9世紀になってからとなっています。
1338年に街の権利が与えられました。
ヨーロッパの街の作りで定番の街を囲む
城壁も築かれました。
1986年から低部オーストリア州の州都となって今に至ります。
市庁舎、市立劇場、市庁舎広場、フランシスコ会修道会教会、市庁舎広場のペスト像、旧カルメル会修道会教会、インスティトゥート・デア・イングリシェン・フロイライン(貴族令嬢の教育施設)、Zum Goldenen Löwenの中庭にあるルネッサンス時代の墓碑、市長の耳、リーマー広場、ヘレン広場、ドーム、司教館、旧ユダヤ教会・・・などと見どころも非常に多いです。
ウィーンはバロックの都ともよく言われますが、このザンクト・ぺルテンも街は小さいですがバロック様式の建物が非常に多い街で、ある意味ではバロックの都です。
ヤコブ・プランタウアー、ルーカス・フォン。ヒルデブラント、ラファエル・ドンナー、ダニエル・グラン、パウル・トローガー、バルトロメオ・アルトモンテなどここオーストリアで有名なバロック時代の建築家や画家が多くこの街に跡を残しています。
ウィーンにあるセセッションの建築家
ヨーゼフ・マリア・オルブリヒ、あの接吻で有名なグスタフ・クリムトも活躍しています。
ウィーンからも日帰りで十分行って帰って来られます。
ザンクト・ぺルテンの中央駅はたいていの特急が止まります。
駅から10~15分も歩けば中心の市庁舎広場です。
見どころは全て徒歩で観光できます。
それぞれの教会やのその祭壇、天井のフレスコ画なども必見です。
またこの街は1957年から岡山県の倉敷市と姉妹都市関係がも60年近くも続いています。