昨日はアドヴェントの第2日曜日でした。
うちもアドヴェントクランツに2本目のロウソクを灯しました。
さて、今年の3月にオーストリアは世界で10番目に裕福な国ということについて触れました。
この統計にはGDP(国内総生産)、教育、仕事、健康、所得、公債などが考慮されているわけですが、税金や社会保険は高いけど住みやすい国だな・・・というのは実感できます。
でも物価的には決して安くはないと思います。
その時は意識しなくても、これってこんなに高かったっけ~・・・ということがよくあり、実際に過去と比較して見るとかなりの差があることに気付きます。
去年の今頃に物価が高くなっていく傾向について書きましたが、1年たった2017年度はどうでしょう?
ウィーンで住居を探すのはそれなりに大変です。
とにかく住めればいい・・・というのであればいくらでも見つかるでしょう。
しかし、月々の家賃、住居の広さ、光熱費、日当たり、環境、音楽専門の方は楽器が弾ける・・・色々な条件を満たそうと思うとそう簡単ではありません。
ウィーンは歴史ある人口180万の街ですが、多くの空き家があるとされています。
年々物価が徐々に上がって行く中で、土地の値段や家賃も上昇傾向となっています。
最近の家賃の相場はどのぐらいなのでしょうか?
ウィーンはヨーロッパで車の所持率が高い街ということになっていますが、確かに街中を歩けば路上駐車の宝庫です。
街の歴史がずっと古いので、後から来た車が共存させてもらっている・・・という感じです。
建物の中には中庭が多くありますが、中庭は例外を除いてまず駐車場として機能していません。
ウィーンは公共交通機関がとても発達していて、街を効率よく網羅していますから車がなくても生活するには全く問題はないでしょう。
しかし、オーストリアは郊外に美しい自然が広がっていますから車があった方が絶対に楽しいです。
さて、その"車"が電気自動車に徐々に変わって行くのでしょうか?
今年5月16日付で電気自動車は普及するか?というタイトルで色々なメーカーの電気自動車の価格などを紹介しましたが、その後どのくらい普及しているのでしょうか?
実は現状でオーストリアは電気自動車の普及率が現時点でヨーロッパではトップです。
オーストリアはキリスト教ローマカトリックが全体の80%以上と圧倒的にカトリックの国です。
これはハプスブルグ家がカトリックをずっと守って来たことも影響していると思われます。
明日の11月1日はそのカトリックの重要なAllerheiligen(アラーハイリゲン)という祝日で、日本で言うとお盆にあたります。
最近この同じ時期にはハロウィンの習慣も見られ、うちにも毎年近所の子供達が何人かでやって来るのでお菓子をあげています。
今日10月15日はオーストリアではNationalratswahl(ナチィオナルラーツヴァール)です。
Nationalratは国民議会と日本語で訳され、二院制の第一院であり日本では衆議院に相当します。
ちなみにもうひとつはBundesrat(ブンデスラート)で連邦議会です。
Nationalratの議席は183、任期は5年、Bundesratの議席は61、任期は5年です。
それぞれの政党が精一杯選挙活動をしていて、街中の至る所にはプラカードが立てられています。
観光中にも選挙に関する質問が多くあります・・・というよりもオーストリアで衆議院選挙があることを知っている方はほとんどいないので、「あのプラカードは誰ですか?」とか「どういう意味ですか?」という質問から選挙の話をするわけですね。
日本と違って選挙カーがけたたましく候補者の名前を叫びながら走っていることはこちらではありません。
しかし、新聞やラジオ、テレビなどでそれぞれの政党の方針などが毎日のように見られます。
今日は選挙に関する"数字"をちょっと紹介しましょう。
今年は去年と比べると難民が非常に少なくなっています。
今年5月29日付で難民は去年と比べるとずっと少ないことについて2017年5月までの難民申請数を話題にしました。
しかし、難民問題が根本的に解決したわけではありません。
2015年の秋頃から難民問題が頻繁に取り上げられましたが、現状ではそこまで多くは話題にならないものの、定期的に新聞などには難民問題に関することが取り上げられています。
オーストリアでは明らかに難民申請が少なくなっていますが、今年7月の申請状況を見てみましょう。
※Bundesministerium für Inneresより
こちらは7月、8月は休暇シーズンです。
休暇はUrlaub(ウアラウプ)と呼ばれ、地元の人達は色々な所に出かけます。
学校は6月終わりが年度末、9月から新年度が始まりますので7月からFerien(フェーリエン)という大きな夏休みです。
親御さん達も子供達に合わせてこの時期に大きな休暇を取る人が多いわけです。
実際には職種の状況、学校に行っている子供達には縁がない人は、この時期に休暇を取れない・・・取らない・・・人も多くいます。
この時期のリゾート地は混みますし、またホテルなども値段が高く設定されることもあり、あえて外して休暇を取るわけですね。
いずれにしてもどこで休暇をするかというと様々です。
毎年人気があるのはやっぱり海があるところが多いでしょうか。
オーストリアは国内に豊かな美しい自然を持っていますし、氷河から形成された湖がたくさんありますが現在では"海"がありません。
海でなければ地元オーストリア内で休暇を過ごす方も圧倒的に多かったり、ヨーロッパ都市での休暇をする方もいます。
オーストリア内での休暇は別として、海に行ったりする場合は飛行機が便利です。
ウィーンはヨーロッパのほぼ中央に位置していますので、2時間~2時間半もあればヨーロッパ内のほぼどこでも行くことができます。
また、ウィーンから地中海の島々へのダイレクトフライトが頻繁にありますので、とても便利です。
ギリシャのエーゲ海、イタリアのシチリア島、サルディニア島、スペインのマヨルカ島、トルコ、エジプトなど星の数ほどの可能性があります。
さて、ウィーンからは手軽に地中海の島々やヨーロッパ都市にフライトがあるわけですが、今日はヨーロッパ航空会社がどのくらいの乗客数を持っているのかというランクを紹介します。
※Kronen Zeitung(2017年7月15日)より
ウィーンの朝は早いです。
朝6時台の地下鉄などには多くの人が乗っています。
しかし、東京で見られるような電車に乗客を押し込むほどの通勤ラッシュというのはまずありません。
電車が車両故障などで遅れた場合は次の電車などに多くの人が乗っているケースなどは何回か遭遇したことがありますが、通勤ラッシュというような空気はほとんど感じません。
さて、昨日はウィーン市内からの通勤距離やどこから通勤してる人が多いかなどに触れました。
今日はその続きで、どのような手段で通勤しているかとその割合について見てみましょう。
※AK (Arbeiterkammer)2017年6月号より
ウィーンは415km²の広さで、23区から成り立っているかなり大きい街です。
大阪市の倍の大きさで、横浜市よりも少し小さいぐらいです。
ウィーンの端から端まで車で移動するとウィーンは広いなということを実感します。
公共交通機関が街を網羅しているので移動には便利です。
所でウィーンで通勤に1時間かかると聞くと、かなり遠い所から通勤しているなという印象を受けます。
私が東京で仕事をしていた時には75分かかっていましたが、同僚から比べたら恵まれていた通勤時間でした。
実際通勤に2時間かかっても東京だと何となく普通的な感覚ですね。
東京は大きいですから移動にも当然時間がかかります。
今日はこちらの通勤状況を見てみましょう。
※AK (Arbeiterkammer)2017年6月号より
オーストリアは小国でもありながらかなりの経済大国です。
一見、観光立国的なイメージがあると思いますが、実は色々な産業があります。
物価もヨーロッパでは高い方で、税金の天引き率はヨーロッパでは6番目、食料品はデンマークの次の2番目、人件費はベルギーの次に高いという国の統計があります。
高い税金の他に社会保険もありますね。
また、私のように事業主ですとUmsatzsteuer (いわゆる売上税)も取られます。
ちなみにオーストリアの事業主は売上税番号(ATUナンバー)を必ず所有しています。
その業務に伴ったATUナンバーを所持していなければお金を頂く場合は違法となります。
事業主だとUmsatzsteuer(売上税)とEinkommensteuer(所得税)の2つが課せられています。
Umsatzsteuerは20%と決められています。
例えば私に半日観光を申し込まれた場合は料金には20%の売り上げ税が含まれています。
それに対して、Einkommensteuerは売り上げに対して、経費を引いて実際の収入がどのくらいか(どのくらいプラスになったか)によって課せられます。
そのEinkommensteuerの税率を見てみましょう。
去年の8月25日付でここに掲載したオーストリア24時間その1がかなりの好評だったので、その後ほぼ1年が経とうとしていますが今日はオーストリア24時間その2です。
これはこのオーストリアにおいて24時間の間に何がどのくらい起こるのかというStatistik Austriaを始め、オーストリアの様々な専門分野や政府関係からの統計です。
オーストリアでは全人口870万の内、ウィーンの人口が180万と最も多くの人が集まっていて、2番目に人口があるグラーツで27万人ぐらいですからいかにウィーンが多いかがわかります。州都は除いてそれ以外は数万から数千人単位の街が国内に多くあります。
今は休暇シーズンです。
年間を通して地元の人が一番多く地元を留守にする時です。
こちらは9月から新年度が始まりますので、学校も6月30日までで子供達も待ち望んでいた長い夏休みです。
ドイツ語で休暇はUrlaub(ウアラウプ)、学校での夏休みはFerien(フェーリエン)と呼ばれています。この時期はウィーンの街も交通量が少なくなり、逆に街中は工事現場があちこちに見られますから工事シーズンという言い方もありでしょうか。
全員が休暇をとっているわけではありませんから、当然働いている人だって多くいます。
夏休みでも親御さんの都合で学童や幼稚園に通っている気の毒な子供達も実は多くいます。
学校が休みであるということは、教師達も当然のことながら休みで、9月初めまで全く学校に行かない先生も多くいます。
知り合いに小学校の先生と、Gymnasiumの先生がいるのですが、彼らはこの時期が最高だ・・と言っていて、よほどのことがない限り2ヶ月以上も学校に行きません。
こちらの教師は働く時間が少ないんだな~・・なんて前から思ってましたが、実際オーストリアは本当に教師が実際にクラスで授業する時間がヨーロッパではとても少ないという統計が出ています。
どれくらい少ないのでしょうか?
先日、去年と比べると難民が非常に少なくなったことについて触れました。
2015年の夏ぐらいからかなり話題になっていた難民問題ですが、その時と比べれば難民問題が新聞に取り上げられることが確かに少なくはなっています。
しかし、難民達がヨーロッパ圏に来るのを諦めたわけではなく、その周辺地域では今でも多くの難民が機会を窺っていて大きな問題となっています。
EUは制限をかけても根本的な解決にはなっていないという状況です。
今年の5月29日付でヨーロッパ主要国での難民申請の数について書きました。
難民問題は一昨年の夏頃から始まりましたが、受入数の制限などもあり状況も変わり、今年の5月までの数を見てもかなり少なくなり、申請数は半分以下となっています。
難民申請をしたからといってオーストリアに残れるわけではありません。
申請後はその人物が本当に難民として正当なのか審査が行われ、難民として認められなければ強制送還となります。
オーストリア内務省によれば今年だけで4.794人の難民を強制退去させました。
その内に1.855人の難民自らがオーストリアを去って行きました。
この数は去年2016年と比べると77%も増えています。
今年1月から5月までの難民申請数を去年と比較してみましょう。
※Bundesministerium für Inneresより
ウィーンの街も素敵ですが、オーストリアはウィーン中心部の荘厳な建造物が立ち並ぶ街並みからは想像できない郊外には美しいのどかな風景が広がっています。
車があれば手軽に郊外に出かけることができますから、絶対に車があった方が生活の幅が広がります。
ウィーンは車の所持率がかなり高く、それは街中を見ていても感じます。
実際にウィーンで生活をしていると、公共交通機関が発達しているので、車に乗っていない人は「ウィーンは車が無くても全く問題ないです・・・」とよく聞きます。
実際その通りだと思いますが、しかし車があった方が絶対に便利だと思いますし、生活が楽しくなりますし、家族がいればなおさらです。
ウィーン市内を車で移動というよりも、オーストリア郊外を深く知ることができ堪能できます。
こちらは日本と違い、ディーゼル車の方が普及していますし、マニュアル仕様が圧倒的に多いです。
オーストリアは物価が高い割には、ディーゼルやガソリンはヨーロッパの他の国と比べるとありがたいことに安めです。
今日はヨーロッパ主要国のディーゼルとガソリンの値段を見てみましょう。
1L単位の値段です。
今年の1月は例年と比べるとかなり寒かったので、2月、3月の中旬ぐらいに咲く花もひと月ぐらいは遅れて咲きました。花と同じように新緑もいつもよりは少し遅かったような気がします。
4月の後半から5月にかけては陽気も暖かくなり、ウィーンの街も寒かった冬を忘れたかのように緑も多くなってきました。一昨日までは夏のように暑い日が続きましたが、その日の夕方から雨が降り、気温が下がり涼しい夜でしたが、明日からは日中25℃~30℃でいい天気という予報が出ています。
さて、4月19日付で花粉症を話題にしましたが、こちらでも花粉症に悩まされている人は多くいます。
一昨年の夏頃から難民問題が頻繁に取り上げられました。
その時はたくさんの難民がドイツを目指してウィーン西駅にも集まっていました。
オーストリアではしっかりと統率していたので秩序が保たれていたように思えます。実際には生活や観光には何の影響も見られませんでした。その後、難民受け入れの数を年間で37.500に制限しました。
しかし、時が経つにつれて申請をしている難民達、もしくは申請を許されて一時的に滞在している一部の難民達の犯罪などが目立つようになって、地元でも難民に対しての風当たりは徐々に強くなっていった印象です。
さて、去年2016年度ではどのくらいの難民申請がオーストリアを含めて主要国で見られたのでしょうか?
ウィーンの面積は415km²、人口は180万で東京と同じ23区に分けられています。
数字からもわかるようにウィーンの街は世界でもかなり広い街に数えられます。
ウィーンの街を歩くとわかりますが、車が多く走っていて、路上駐車もそこらじゅうに見られます。
ウィーンの街は車の所持率がかなり高いということですが、逆になるべく車に乗らないようにカーシェアリングやCitybikeなどのレンタサイクルも積極的に導入されているECOな街でもあります。
公共交通機関がウィーンの街を網羅していますから、車がなくても全く問題はありません。
でも、オーストリアは郊外にも美しい所が多いですから車があった方が行動範囲が広がり何かと便利です。
特に家族がいる場合は車はこちらでは必需品です。
私もウィーンでは車に乗っていますが、オーストリアは車があった方が断然生活が楽しくなります。
さて、お客様からよく街中の渋滞に関しての御質問を受けることがあります。
ウィーンの街は時間と場所によってはかなりの渋滞があります。
ウィーンを含めたオーストリア主要5都市の渋滞状況が最近報告されましたのでちょっと見てみましょう。
今年の冬は例年よりもかなり寒かったので春の訪れが遅かったような気がします。
もう何回も書いていますが3月の終わりの週はすっと初夏の陽気で日中25℃ぐらいが続き、街中も緑が一挙に多くなりました。しかし復活祭前の週は雨こそ1日しか降りませんでしたが、(今年の復活祭は4月16日です)4月10日だけが半袖で過ごせるいい天気でそれ以外はあまり日中暖かい日がありませんでした。上着があっても日陰だと寒く感じました。
春になって陽気が暖かくなると、花も多く咲き始めます。
ここ数年この時期になると花粉症の話題が新聞などでよく見られます。
オーストリアも花粉症に悩まされている人はかなり多いんですね。
今日はそのあたりを少し見てみましょう。
去年2016年の9月4日を最後にオーストリア航空のウィーン~東京の直行便がなくなりました。
正直言ってこれは非常に悲しいですね。
ベルリンの壁が壊れ、共産主義体制が崩壊した1989年から日本からも今のロシアの上空を飛べるようになったことから、オーストリア航空、全日空、アエロフロートの3社共同便による東京~ウィーンの直行便が開設されて大変に話題を呼びました。この時私も何度も乗りましたが、機体はオーストリア航空を使用、スチュワーデスに全日空から数人、コクピットにはアエロフロートからというまさに3社共同便で、当初はモスクワにストップし、皆飛行機から降ろされ、乗務員も交代して、同じ飛行機でウィーンまでということでした。
それがノンストップ便となってオーストリア航空が何年も大活躍していました。
現在ではどこかで乗り継いでウィーンに来ることになりますが、有難いことに日本からウィーンに来るお客様は減っていないと思います。団体ツアーの場合はチェコのプラハやハンガリーのブダペストを含んで移動するパターンやドイツから入るパターンなど多くあり、またウィーンは治安的にも他のヨーロッパの都市よりもずっといいので、中欧だったら・・・という方も多いのかもしれません。
いずれにしてもウィーンに来るには日本からフェリーと電車で来る方は別として、(この御時世で電車で来る人がいるかどうかわかりませんが・・・)飛行機を使うことになります。
世の中には色々な航空会社がありますが、時間に正確な航空会社の順位が最近新聞に掲載されていました。
オーストリアは小さい国ではありながら、ヨーロッパに与えた歴史的文化的影響は計り知れないものがあり、観光の全ての魅力を持っている美しい国です。
その反面、物価はヨーロッパでは高い方で、税金もかなり高い割合で設定されています。
税金が高いといううことはそれなりに社会福祉も充実していると思いますが、その中でFamilienbeihilfe(ファミーリエンバイヒルフェ)という子供手当について新しい動きがあります。
私は自分のこのホームページにも書いていますが、住むのであればウィーン以外は考えられません。
普段の生活も去ることながら、仕事をしていても楽しく、何と言ってかつての帝国の都ですからヨーロッパ文化が凝縮したとても奥が深い街です。
ウィーンは上品で高貴な一面もありながら、どこかいい意味でのいい加減さが感じられる街で、とても住みやすいと思います。実際にウィーンの生活のクオリティーが高いことは世界的に知られています。
さて、今年もウィーンの街は世界で一番住みやすい街に選ばれました。8年連続で9回目です!
オーストリアは小さい国でもそれなりの経済大国でヨーロッパの中でも物価は高く、税金も、人件費もそれなりに高くなっています。
その分社会保障にはそれなりに還元されていると生活をしていると思います。
また、ウィーンは世界で最も住みやすい街にも8回選ばれていて、生活のクオリティーは高いということをよく実感します。
さて、今年1月にWeltwirtschaftsforum (世界経済フォーラム)による世界のどの国が裕福であるかというデータが新聞に掲載されました。それによるとオーストリアは世界で10番目に裕福な国だそうです。
オーストリアは小さい国ながらもかなりの経済大国であり、ヨーロッパでは物価は高い国です。
EU内では4番目に裕福な国という統計も去年ありました。
また税金や人件費も高く、結構な割合で天引きされますが、生活は意外とのんびりしていて心が豊かな人が多いということをよく感じます。
ウィーンは世界で最も住みやすい街にもよく選ばれていて、生活はとてもし易い街だということを実感します。
さて、今年の1月にオーストリアでの様々な職種における平均年収のデータが新聞に掲載されていました。
実際にはどのくらいの平均収入があるのでしょうか?
※APA (Austria Presse Agentur)より2017年1月12日付
赤ちゃんが生まれて名前を付けるのは両親の喜びのひとつですね。
こちらの名前はキリスト教ローマカトリックに登場する聖人の名前が一般的に多いと思いますが、近年では必ずしもキリスト教的な名前でない人もたくさんいます。また、こちらでは親しい間柄ではあだ名で呼ぶ習慣が多く見られ、10年以上その人のことを知っていても苗字を意識しなかったなんてことはよくあります。
日本でもその年ごとに人気のある名前という統計が発表されますね。
ウィーンではどんな名前が人気があるのでしょうか?
今日はそれを少し見てみましょう。
オーストリアはヨーロッパ諸国の中では物価は高い国で、税金も高めです。食料品もデンマークの次に高く、人件費もやはり高い国です。食料品が高くて人件費も高ければ必然的にレストランで食事をすれば結構高くつきます。
去年2016年11月7日付でオーストリアは人件費が高いことについて少し書いています。
オーストリアは100ユーロの手取りに対して会社側は198ユーロを払うことになるのででほぼ倍払っていることになります。人件費が高いということは、会社はその人の毎月の給料以外に社会保険(医療保険や年金など)などもそれ相当の負担をしますので、多く払っているわけです。
事業主(自営業者)はもちろん自分で自分自身に社会保険を払っています。オーストリアの事業主は私もそうですがSozialversicherungsanstalt der gewerblichen Wirtschaft (通称SVA)に所属しています。こちらの社会保険は医療保険と年金がセットになっていて、働いていない人(仕事をしていない人)には年金はありません。そのため日本のような国民年金というのはないわけです。例えば専業主婦の場合は、医療保険は扶養の枠で持つことができますが、年金はありません。
オーストリアの事業主が所属するSVAでは保険料はどのような内訳になっているのでしょうか?
ヨーロッパは自転車文化と並んで車文化も地元の色を感じます。ウィーンはなるべく車に乗らないように・・・ということからカーシェアリングやレンタサイクルなども活発ですが、やはり街中の路駐状態を一目見れば自動車も生活の一部であり、ひとつの文化であることがわかります。ウィーン市内に住んでいれば車は必要ではないという意見も多く聞かれます。公共交通機関が発達しているウィーンの街では確かに車がなくてもある程度の所へはアクセスすることが可能です。しかし家族に子供がいる場合などは車があると当然便利で、時間を節約できますし、オーストリアは郊外には美しく魅力的な所が広がっていますから手軽に出かけることができますね。
去年の9月22付けでオーストリアでの車メーカーの順位を話題にしましたが、今回はメーカーではなくて、どのメーカーの何の車が一番多く走っているかという統計です。
今年の冬は例年と比べるとかなり寒いです。朝はマイナスで、日中もマイナスのままのことも多く、風も強くて冷たいので体感的にはもっと寒く感じます。ある大手旅行会社さんのウィーンの観光で、午後徒歩観光のオプショナルツアーが頻繁にあり、寒さの中を皆様と歩くことがしょっちゅうで、昨日の午後も、今日の午後もそうです。
私は慣れているので普段は冬でもかなりの薄着で仕事をしています。上着が暖かいので中は半袖が普通なのですが今年は長袖を着る機会が多いですね。この寒さの中で「私は半袖ですよ・・・」なんて話すと皆様から信じられない・・・と言われると同時に呆れられているかもしれません。(笑)
2017年1月1日から1月12日まで11日間は朝方マイナスでした。つまり1日を除いて毎日ですね。1月7日と1月11日の朝は特に冷え込んで、7日はマイナス14℃、11日はマイナス15℃という早朝の気温でした。もっともウィーンも広い街ですから場所によって温度差があります。
この時オーストリアの他の地域はどのくらい気温が下がっていたのでしょうか?
オーストリアは何気なく観光立国的なイメージがあるかもしれませが、小さい国でありながらもかなりの経済大国です。観光業も確かに重要な産業ではあります。国家通訳案内士という国家資格がしっかり法的に定められていますので仕事が守られていて、誰でも観光案内ができるというわけではありません。しかし観光業が別にトップではありません。この国は製造業が一番の割合で、他には鉄鋼業や林業、農業などもとても重要な産業です。その農業分野から生み出されるオーストリアの食料品はヨーロッパでは一番質がいいとされています。オーストリアのAMA (Agrarmarkt Austria)よればオーストリアの食料品は世界的に需要があるということで、"質の高さ"と"自然"という大きな柱があり、伝統を培ってきた家族経営での農家がたくさんあります。アルプスが大きく横たわっているというこの地形の特徴からも想像できます。
オーストリアはデンマークと並んでBIO (ビオ)の先進国でもあります。最近はBIO志向が多く、うちでも食料品はBIOが中心です。
"BIO"は農作物では有機農法・・・これは自然のサイクルを重視して無農薬・化学肥料なしで作られる果物や野菜のことを、肉類や卵では自然な環境で育てられた家畜からのものですね。値段は普通と比べたら高いですが何と言っても健康です。
さて、そのオーストリアの農作物はヨーロッパを中心に色々な所に輸出されています。今日はその辺を少し見てみましょう。
※単位: ユーロ AMA (Agrar Markt Austria)より
オーストリアはキリスト教ローマカトリックが圧倒的に多く、国内全体的に80%は下りません。ウィーンなどは脱会する人も多いのでそこまでの比率ではありませんが街を歩けば美しい建築様式の教会がたくさん見られます。
これはハプスブルグ家がほぼ例外なくカトリックを守ってきたこともありますが、それ以上に西側はキリスト教の本来の性格を受け継いでいる東方正教会を主体とした東ローマ帝国に対抗するために神聖ローマ帝国の政治勢力と結びついてどんどん勢力を伸ばしてきました。キリストは復活しますから遺体は"埋葬"ということになり火葬はされませんでした。そのため、カトリックでは埋葬(土葬)の習慣でうが、近年、火葬も増えてきました。
今日はその辺を見てみましょう。