2016年 9月

Schwedenplatzの  "のみの市"

ウィーンはかつての帝国の都でしたので、ありとあらゆる物がここに集まってきました。

例えば今で言うアンティークなどもそのひとつで、王宮界隈にはたくさんのアンティークショップがあります。

中でもドロテウムは有名でいわゆる質屋のデパートです。

この界隈に多くあるアンティークショップのショーウィンドゥを眺めながらぶらぶら歩くだけでもこのウィーンという街は歴史がある街だと感じることができます。

アンティークと言って思い浮かぶのはFlohmarkt (フローマルクト)・・・のみの市です。

ウィーンでのみの市と言えばすぐにナッシュマルクトの延長上にある毎週土曜に開かれているのみの市が有名で、

朝早くからたくさんのガラクタが売られています。

「Zeitreise Antikmarkt」(ツァイトライゼ・アンティークマルクト)も質がいい物が売られることで知られています。

 

今日はSchwedenplatzで定期的に開かれているのみの市の雰囲気を御紹介します。

 

 

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Manner(マンナー) と ÖBB

団体ツアーでホテルが中心から遠い場合はシェーンブルン宮殿で皆様とミートして仕事が始まりますが、場合によってはその遠いホテルから出発する場合も稀にあります。

先日ウィーンの西側にある中心からかなり離れたホテルKavalierから仕事が始まる日がありました。

このホテルはHietzingからもバスや徒歩で来られますが、路面電車52番でアクセスするのが一般的です。

私はこのホテルに来る時に以前は車で来ていましたが、このホテルがある14区はショートパーキングエリアなってしまったので平日は駐車できなくなりました。

そのため私がここに来る時によく利用するのは前述した路面電車52ではなく、S45という国鉄を使います。

この路線はHandelskaiからHütteldorf間のウィーンの西側を南北に走っていて、観光ではまず使わないでしょう。

ホテルから比較的近いこのS45の駅にPenzingがありホテルに行くためにそこで降りたら女性が皆さんに何か配ってました。

 

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オーストリアで観光ガイドは簡単にできるような仕事ではありません(公認ガイドとして一言シリーズ 6 )

オーストリアでのガイド業は国家ライセンス制度となっているため、団体旅行であろうが個人旅行であろうが、

ガイドを必要とする場合には国家公認ガイドでなければいけないという法律があります。そのため仕事が守られていますので年間を通して有り難いことに忙しいです。でもこれは・・・オーストリアという国は現在では小国かもしれませんが、この国がヨーロッパに与えた、残した歴史的、文化的影響というのは計り知れないものがありますので、それをしっかりと皆様に御案内するべき・・・という国の姿勢が感じられます。

年間を通して仕事をしていると稀にお客様からガイド業はバイトとしてやっていて、本職は何ですか?と聞かれることもあります。

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知られざる美しい中庭風景 36

この知られざる美しい中庭風景もウィーンのちょっと珍しいアングルと同様、毎月登場するお馴染みのテーマとなりました。前回の知られざる美しい中庭風景 35では花のねこを話題にしましたが、今回はウィーン旧市街です。

ウィーンの旧市街は歴史ある建物が多く、路地などもたくさんありぶらぶら歩くだけでも十分楽しいです。様々な建築様式の建物がたくさんあり、街の顔となっていてそれだけ見ていても飽きることはありません。

 

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ベルヴェデーレ下宮の美しいフレスコ画

バロック建築がシェーンブルン宮殿以上に美しいベルヴェデーレ宮殿も一般の団体ツアーでは頻繁に訪れます。

ここからのウィーンの中心部に向かっての眺めが印象的であり、しかもオーストリアギャラリーという重要な美術館になっています。

中でもクリムトの接吻がここにあることは有名です。

その接吻があるベルヴェデーレ上宮の大理石の間にある天井フレスコ画も一見の価値がある素晴らしいものです。

 

このベルヴェデーレ宮殿は入場観光する時も圧倒的に上宮が多いわけですすが、個人的には

下宮も好きです。

上宮よりも少し早い1716年に建築された下宮ももちろんバロック様式で、プリンツ・オイゲンのプライベートの住居として使用されていましたが、ここにも大理石の間があり、そこの天井フレスコ画も素敵です。

 

 

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今年もやっと来たシルヒャー・シュトゥルム

この時期の旬のものとしてSturm (シュトゥルム)があります。今年は8月27日付でシュトゥルムについてすでに書きました。今年は例年よりも少し早めに街中にシュトゥルムが出回った感じがします。

STURM (シュトゥルム)とは収穫後のブドウを絞り、そのブドウジュースの発酵が始まった飲み物ですね。

同じSturmでも今日テーマにするシュトゥルムはちょっと違うもので話題性があるもので、このシュトゥルムは皆さん待ち焦がれていたものです。今年もやっとそのシュトゥルムがウィーンにやって来ました!

 

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最近またウィーンの森へよく行く

仕事でザルツブルクに4日間滞在していて、昨日の夜ウィーンに戻って来ました。

毎回そうですが、ウィーンに戻ってくるとホッとします。

 

ウィーンの街はヨーロッパ文化が凝縮したとても奥が深い街ですから、観光内容も様々なバリエーションになるわけです。よくここに書くようにシェーンブルン宮殿には頻繁に行き、またリンク道路をバスで周ることもパッケージでは定番となっています。ウィーンの街以外で郊外観光と言えば、ヴァッハウ渓谷やウィーンの森が年間を通して多くあります。もちろんザルツブルク、グラーツ、ブルゲンラントなどの遠くに行くこともありますが、日帰り観光としてはヴァッハウ渓谷、半日郊外と言えばウィーンの森が時間的にもちょうどいいです。

先日またウィーンの森を御案内することがありました。皆さんと行くウィーンの森というとたいてい南方面に行きます。こちらはウィーンの外にあり、とても個人で行くには不便で、しかも見所が点在しているからです。

個人旅行ではベートーヴェンゆかりの地であるハイリゲンシュタットにある遺書の家ベートーヴェンの散歩道カーレンベルクなどがある北の森を訪れることが多いでしょう。こちらはウィーン市の中に入っていてまた公共交通機関でもある程度アクセスできるので行き易いですね。でも実際はベートーヴェンの遺書の家界隈は森というよりも森の入り口で郊外の雰囲気です。南方面の場合は文字通りウィーンの森の中を走ります。

 

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サイクリングでリラックス

ヨーロッパは自転車文化も忘れてはなりません。ウィーンの街でも自転車に乗っている人をたくさん見かけます。

選手のように装備した人、サラリーマン、地元の家族連れや観光客の皆さんまで様々なカラーが見られます。

ウィーンを歩けばわかりますが、リンク道路の歩道部分や街中の主要な道路には必ず自転車専用ゾーンが設けられていて、歩行者と区別されています。時としてかなりのスピードで自転車が走り抜けていくので、それなりに注意が必要です。私も毎回のようにそのことをお客様に御案内しています。地元人だけでなく観光の皆さんでも手軽に利用できるCITYBIKEは有名ですね。

ウィーンの街中を天気がいい時は自転車で走っても気持ちいいですが、ウィーンを始めオーストリアには魅力的なサイクリングコースが数多くあります。

私も天気がいい時には仕事が終わった後などよく自転車に乗ってリラックスすることが多いです。私が子供とよく走るのはEuro Velo(ユーロヴェロ)というヨーロッパ自転車連盟が推奨しているサイクリングコースでオーストリアにも全14コースのうち6,7,9,13の4本が通っていて、Euro Vero 9をよく走っています。

以前気持ちのいいサイクリングコースで少し紹介しています。

時として、このEuro Vero 9から少し外れた所のマルヒフェルト運河もよく自転車で走ります。ここは舗装されてはいませんが、川の両脇を気持ちよく走ることができます。さらにそこからウィーンの郊外の方へと抜けて行くことができます。すると・・・

 

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オーストリアでの車メーカー順位(1月~7月/2016年)

ウィーンはヨーロッパでも車の所持率が高いとよく言われています。ウィーンの街は公共交通機関がよく発達しているので、車がなくても生活の不便さはあまり感じないでしょう。しかし、オーストリアの郊外は絵のような美しい風景が広がり、車がないと不便な所が多く、車があった方が断然便利ですね。特に子供がいる家庭などでは車は必需品です。

さて、今年3月にオーストリアでの車メーカー順位(2015年度) を紹介しましたが、2016年度はどうなっているのでしょうか?

2016年度は1月から7月までの7か月間では乗用車の認可台数が去年の同時期と比べると5.4%も増加していて、合計で198.652台となっています。著しい増加傾向として144PS~170PSクラスの車が67%も増加しています。

どの車メーカーの新車がどのくらい認可されたかの統計を見てみましょう。

 

 

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ウィーンのちょっと珍しいアングル 36

もうすっかりお馴染みになったこのタイトルはすでにお気付きだと思いますが、1ヵ月に1回ここに掲載することにしています。前回のウィーンのちょっと珍しいアングル35ではゴミ収集車のゴミを入れている場面とナッシュマルクトの配管工事現場を紹介しました。今回はウィーンのリンク道路界隈です。

 

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世界一美しいと言われる図書館プルンクザールで見た光景

私の大好きな空間のひとつして国立図書館のプルンクザールがあります。

最近ここは日本でもかなり知られてきていて、観光中に質問もよく受けるようになり、

実際にここを御案内することも多くなりました。

"Prunksaal"(プルンクザール)は王宮の一角に位置し、

世界で最も美しい図書館のひとつと言われています。

実際にこの中に入ると息が止まります。

77.7mのバロック様式の大空間と天井ドームのフレスコ画が素晴らしい内部空間です。

外から見ただけではこの中にこんな美しい空間があるとは全くわかりません。このプルンクザールは国立オペラ座を背にして王宮のアウグスティーナー教会沿いに歩いていくとヨーゼフ広場というコの字型の広場に出ますが、その広場にここの入り口があります。

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Aggstein(アックシュタイン)の廃墟のお城 2

何気なくヴァッハウ渓谷にあるAggsteinの廃墟のお城について書き始めたら長くなってしまったので2回に分けたいと思います。今日は昨日の続きです。

船下りをしている時にドナウ河からこのお城を見上げるとかなり小さく見えて一部分しか残されていないような気がしますが、実際は奥行きがかなりあって大きな古城であったことがわかります。

 

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Aggstein(アックシュタイン)の廃墟のお城

オーストリアの世界遺産のひとつてあるヴァッハウ渓谷は全長2.800km以上もあるドナウ河の最も美しい部分で、

メルク修道院と組み合わせて船下りをする一日観光がウィーンからも頻繁にあります。個人的にもここは大好きで家族とよく出かけていますが、その時には船に乗ることもあれば、船を使わず車だけで走る場合もあります。

ここは古い歴史ある街、ブドウ畑、古城などが多く点在する風光明媚な景色が広がっています。

今年もこのヴァッハウ渓谷には仕事でもプライベートでもよく出かけていますが、今日はここのまた別の廃墟のお城を紹介します。

 

ヴァッハウ渓谷の廃墟のお城として、デュルンシュタインの廃墟のお城ヒンターハウスの廃墟のお城についても書いているので参照して下さい。

 

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ドヴォルザークが住んだ家

様々な音楽家が足跡を残したウィーンですから、音楽家をテーマにしたら時間がいくらあっても足りません。

同じ彼らが住んだ住居でも、生家や亡くなった家や活躍していた家などいくつもあります。

普段の生活で街中を歩くだけでの歴史を感じることができるウィーンの街です。

 

さて、今日はウィーンに住んでいたことがあまり知られていない有名な作曲家について少し触れましょう。

 

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18年後には5.000ユーロの価値が4.286ユーロに下がる?

先日2015年と比べて高くなったもの、安くなったものについて書きましたが、オーストリアは少しづつではありますが物価は上がっています。それを普段意識することはあまりないのですが、スーパーなどで買い物をし、ふと気づくと、あれ~、これってこんなに高かったっけ~、ということがよくあります。また、商品の見た目を変えず、

しかしよく見ると内容量が少なくなっているじゃないか・・・ということが多く見かけるようになりました。

オーストリアは2002年からユーロが導入されているわけですが、以前のオーストリアシリング通貨ではいくらだったのに・・・と考える方は意外とまだ多いんですね。

銀行での利子が全く期待できないこの御時世、そして実際、物価が上がって行き、お金の価値が下がって来るわけですので土地や金への投資をした方がいいと考える人も多くなっています。

Agenda Austriaというオーストリアの研究機関が試算した18年後の5.000ユーロの価値を少し紹介します。

 

 

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Kamp (カンプ川)

オーストリアは海こそはありませんが、氷河で形成された美しい湖やアルプスの中を流れる川、そして何と言ってもヨーロッパで2番目に長いドナウ河が流れていますのでとても水が豊富な国です。

オーストリアで一番有名な川、ウィーンを流れる川としてそのドナウ河が真っ先に思いつきます。

ウィーンのドナウ河は人工的に河川工事を施してあり、運河、本流、新ドナウ、旧ドナウの大きく4本あります。

その辺は秋のドナウ河を御覧下さい。

 

そのドナウ河にオーストリアを流れる多くの川が合流します。

その川のひとつに地元でよく知られた"KAMP" (カンプ川)があります。

 

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シェーンブルン宮殿の大混雑(2016年9月)

オーストリアでのひとつの観光スポットとして最も多くの方が訪れるのがシェーンブルン宮殿です。ウィーンは旧市街の歴史の方が古くて魅力的な建造物が多く建ち並んでいますが、ハプスブルグ家の夏の離宮であったシェーンブルン宮殿はヨーロッパでも重要なバロック建築であり、世界遺産にも登録されていますね。日本からのパッケージツアーでは年間を通してこのシェーンブルン宮殿に行かないということはあまりありません。そのため、国家ガイドとして仕事をしている私は必然的にここに多く来るわけで、1日3回ここを御案内することだってあります。

自分の仕事場はオーストリア全土ですが、シェーンブルン宮殿はメインの仕事場なのかもしれません。(笑)

ここは世界から様々な方が訪れますから国際色豊かです。国家ガイドの同僚達もドイツ語以外にそれぞれの得意な言語を使って仕事をしていて、毎日頻繁にこのシェーンブルン宮殿で顔を合わせます。

パッケージツアーの場合は事前に入場時間が決められいている場合がほとんどですが、個人でここを観光する場合はたいていの方がここで入場チケットを買うと思います。もう何回もここで話題にしていいますが、時間によってこのシェーンブルン宮殿の券売り場は大変な混雑になります。

 

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収穫感謝祭(2016年)のパレード

一昨日は大阪からのツアーの皆様と1日観光でした。午前中いつものようにシェーンブルン宮殿からスタートしました。シェーンブルン宮殿宮殿見学後にベルヴェデーレ宮殿に行き、オーストリアギャラリーでクリムトを中心に御案内し、その後はリンク道路を走って国立オペラ座や美術史博物館、国会議事堂などを車窓から見ました。市庁舎の写真を撮ることも観光プログラムに入っていたので市庁舎の正面が見えるブルク劇場の前で市庁舎の説明をして写真を撮りました。

市庁舎の写真を撮るというのも団体ツアーにはよく組み込まれていて、その時にはブルク劇場と国民庭園の間にバスを停めます。一昨日ここにバスを停めようとした時に警察がリンク道路の内側に待機していて一瞬何があったのだろう・・・と思いました。年間を通して仕事をしていると警察が突然現れて道をブロックし始めるということに遭遇します。でも周りを見回しましたが特に変わったこともなく皆さんとまたバスに戻ろうとした瞬間に警察が動き始めて、ちょっと状況が変わりました。

すると・・・

 

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ヤン・ファン・エイクの肖像画

ウィーンの美術史博物館は私がウィーンで大好きなスポットのひとつで、ここは建物の中にいるだけで幸せな気持ちになれます。

その建物の素晴らしい内装に合う作品が目白押しなので、このコーナーでも時間を見つけて様色々な絵画を紹介しています。

 

今日は初期ネーデルラント絵画の創始者とも言われている画家の一枚です。

 

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ウィーンによく見られるこの時期の花 164(セイタカアワダチソウ)

9月に入って新年度が始まりました。ウィーンは9月5日から学校が始まっていて、国立オペラ座も9月4日プッチーニのトゥーランドットで幕開けとなり、初日から多くの人が訪れました。それぞれが夏休みを楽しんで通常の生活が戻って来たウィーンの街です。観光でもたくさんの方がウィーンに来ています。昨日のシェーンブルン宮殿も例によって長い行列ができていました。この時期でも日中は30℃に達する気温で暑い日が続いていて、街中を歩けば真夏のような雰囲気で多くの人がアイスを食べていたり、日陰でくつろいでいます。

さて、前回野生のシクラメンについて書いてから花の話題が遠ざかっていたので今日はちょっとした花をテーマにしたいと思います。

 

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またヴァッハウ渓谷へ行った

ウィーンはとても奥が深いヨーロッパ文化が凝縮した街です。仕事では比率的にウィーンの街を御案内することが圧倒的に多いです。ウィーンの街を観光と言っても様々なヴァリエーションがあり、その時によって御案内する場所が違います。この歴史あるウィーンの街をのんびり歩くのもお勧めですが、長く滞在できる方はウィーンの森ヴァッハウ渓谷も是非訪れて下さい。私も仕事ではどちらも年間を通して頻繁に出かけますが、個人的にはウィーンの森よりもヴァッハウ渓谷の方が好きです。ヴァッハウ渓谷はドナウ河の最も美しい所で、船下りをして情緒ある美しい風景を楽しめます。私のこのブログコーナーを定期的に読んで頂いている方は御存知だと思いますが、ヴァッハウ渓谷のことはよく話題にしていて、仕事だけでなく個人的にも家族とよく出かけます。

先日も仕事でヴァッハウ渓谷に行きましたのでその時の雰囲気を今日はお伝えします。

 

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Café Schwarzenberg (カフェ シュヴァルツェンベルク)

このコーナーではすでに多くのカフェハウスを紹介しましたが、今日は久しぶりにウィーンのカフェハウスのひとつを話題にしましょう。

ウィーンは100年以上も続いている伝統的なカフェハウスが多くあり、

"Kaffeehauskultur"(カフェハウス文化)はウィーンの生活の一部となっていて、切っても切り離せない関係にありますし、無形文化遺産にもなっています。

 

 

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広場にカラフルな傘がいっぱい

ウィーンは23区で成り立っていますが、中心の1区は旧市街で荘厳な建造物が立ち並ぶかつての帝国の都を今でも偲ばせる街並みです。長く住んでいるとウィーンそれぞれの地域のカラーというものを感じます。言葉ですぐ表すのは難しいのですが、その地域が醸し出す雰囲気というんでしょうか。そこで生活をしている人達の表情とか子供達の雰囲気とかウィーンそれぞれのローカルな空気というものがあります。

そのため、中心部だけではなく、外側をぶらぶら歩きしてもウィーンは飽きない街です。

先日、ウィーン17区HernalsのKalvarienbergstraße界隈をちょっと歩きました。この付近は最近は団体ツアーで利用することがなくなったレストランがあったり、ほぼ毎年日本の学生さん達と訪れる幼稚園があります。

この通りに面してDornerplatzというちょっとした広場があり、そこにはちょっと珍しい光景が見られます。

 

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Fossilienwelt(化石の世界)

オーストリアには観光ガイドブックには載っていない、でも地元では知られている歴史的に重要な場所がたくさんあります。私はオーストリア国家公認ガイドとして様々な場所を御案内していますが、オーストリアが大好きな私にとっては仕事では絶対に行かないような所にも時間があれば家族としょっちゅう出かけています。そのような場所はシェーンブルン宮殿やウィーンの旧市街のように観光客が全くいない、地元人だけが楽しんでいます。今年の夏も色々な所に出かけましたがそのひとつFossilienwelt (フォシーリエンヴェルト)を紹介します。

 

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オーストリアの住宅価格 (2016年6月)

ウィーンを始めオーストリアの住宅価格は2010年頃から上昇し始め、つい最近まで土地の値段や住居価格が高くなっているという話をよく聞きました。

去年5月にウィーンの住宅価格の傾向や9月には住宅価格の上昇率に触れていますが、ここ最近は上昇も落ち着いているようで、専門家によれば今年はもう高くなることも、低くなることもないだろうということです。

住宅としては一戸建ての持ち家 (Haus),持ち家のアパート(Eigentumswohnungen) 、賃貸(Mietwohnungen)などの表現がこちらではよく使われています。

2016年6月の終わりに住宅価格の傾向が新聞に掲載されていました。

 

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墓石がなくなっているモーツァルトのお墓

ウィーンは音楽の都とよく形容される通り、これだけの有名な作曲家が足跡を残した街は他にはないでしょう。

音楽ファンの方々にとってもウィーンは魅力的な街に違いありません。オーストリアの魅力からすれば音楽は極々一部にしか過ぎませんが、年間を通して仕事をしていると音楽に決して興味があるわけではなくても、モーツァルトやベートーヴェンの後を見たい方は多くいらっしゃいます。一般的なツアーでも音楽家達が眠る中央墓地が観光ポイントに入ることもよくありますし、皆さんとケルントナー通りを通る時にもモーツァルトが亡くなった場所をよく御案内しています。モーツァルトはその中央墓地には記念碑しかなく、聖マルクス霊園にお墓があります。

この聖マルクス霊園・・・St.Marxも年間を通してよく行きますが、モーツァルトのお墓があるにもかかわらず中央墓地と比べると行き難いこともあって数は少ないです。

今年6月後半に久しぶりにモーツァルトのお墓に行ったことを話題にしましたが、8月中旬にこの時のお客様と行った時にはモーツァルトのお墓がなんとなくなっていました!

 

 

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Fiaker (フィアカー)に乗るのもいいですよ

ウィーンに初めて来られた方は、荘厳で上品な街並みに圧倒されると思います。ヨーロッパで一番長く続いた王朝ハプスブルグ家の居城があり、そしてそのハプスブルグ家の下に歴代神聖ローマ帝国の皇帝やローマ王の称号が永らくあったことからウィーンの街は帝国の都、皇帝の居城であったわけですから他のヨーロッパの街とは歴史的立場が違っています。中心部を少し歩くだけでもその空気を十二分に感じることができます。

お客様と中心を歩いて観光しているとよくFiaker (フィアカー)が走っている光景に出会います。

たいていの皆様がフィアカーにカメラを向けます。フィアカーは辻馬車で、今で言うタクシーみたいなものです。このフィアカーがウィーンの街にはとてもよく似合います。ガイドという仕事上、年間を通してフィアカーに乗ることも多くあります。

 

 

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Motorikpark (モトリック公園)

ウィーンは"世界で一番住みやすい街"に今年も去年に引き続いて選ばれました。8回目です。

ウィーンの街は生活のクオリティーが高いということはヨーロッパではかなり知られていますが、実際に生活をしていると実感できることがしょっちゅうです。

ウィーンはヨーロッパでは物価は高い方ですが、お金がたくさんあるということではなく、人間が人生を歩んでいく上で、生活をしていく上で快適だということだと思います。

今日はそれが実感できる場所の1つとして地元で有名な公園をテーマにします。

ここはうちもよく行く所で、とても楽しめます。

公園と言っても街中に見られるような緑が多い公園とは全く違います。

 

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市庁舎で開かれた子供達のためのイヴェント "ferienspiel Rein ins Rathaus 2016"

9月に入り夏休みもほぼ終わりで、来週から学校が始まりますので、それに備えて通常の生活のリズムに戻し、そして学校の準備をし始めている人が多いと思います。こちらは9月から新年度が始まりますから夏休みは年度末の長い休暇というわけです。夏休みには家族旅行、友達と遊ぶ、スポーツ、学校の宿題、家でのんびり・・・様々な楽しみ方をいます。

ウィーン市は市民のためや子供達のために年間を通して様々なイヴェントを開催しますが、この休暇時期の毎年恒例となっている子供達のための大きなイヴェントがあり、今日はその雰囲気をお伝えします。

 

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シェーンブルン宮殿内を案内するには国家ガイドでもシェーンブルン宮殿独自のライセンスが必要です

オーストリア国家公認ガイドとして年間を通して仕事をしていると様々な場所に行くことになりますが、圧倒的に多いのはシェーンブルン宮殿です。パッケージツアーではたいていシェーンブルン宮殿が観光プログラムには組み込まれていて、オーストリアではひとつの観光スポットとして最もたくさんの方が訪れます。また、ヨーロッパでも重要なバロック建築であり、オーストリアの世界遺産にも登録されています。

ウィーンに観光で初めて来られた方がシェーンブルン宮殿を訪れないということはまずないでしょう。

そのシェーンブルン宮殿は個人だけでももちろん見学できますが、公認ガイドと観光すればお客様だけを待ち時間なく御案内致しますので、クオリティーの高い見学が楽しめます。

 

シェーンブルン宮殿内の御案内をするには国家公認ガイドであってもシェーンブルン宮殿が発行する特別なライセンスが必要です。

 

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