ウィーンは昨日まで雨が降っては止んでという不安定な天気でした。
昨日も午前中は場所によっては強い雨が降り、傘をさす人も多かったのですが、午後になってからは青空が広がり、春らしい陽気になりました。
今日も青空が広がるウィーンです。
今年の復活祭は4月20日とかなり遅めで、シェーンブルン宮殿のイースターマーケットも明日初日です。
去年は3月31日が復活祭だったので今年は遅いです。
さて、この時期ウィーンに咲く花シリーズをどんどん行きましょう。
ウィーンによく見られるこの時期の花として今年はすでにキバナセツブンソウ、ユキワリソウ、マツユキソウを紹介していますが、今日のこの花も今ウィーンの至る所に咲いていて、春を感じさせてくれる花です。

こちらはドイツ語では一般的にBlutpflaume(ブルートプフラウメ)、
学名でPrunus cerasifera、日本語では紅葉スモモ(ベニバスモモ)です。
バラ科のサクラ属です。
BlutpflaumeはKirschpflaume (Prunus cerasifera)の葉が赤いものを指し、Kirschpflaumeとの交配から生まれたもので、Blutpflaumeと呼ばれているほとんどがPrunus cerasifera 'Nigra'に属するそうです。
Kirschpflaume はチェリー・プラムとかミロバランスモモとも呼ばれていて、ケルト人達にすでに知られていました。
Kirschpflaume自体の原産はバルカンや中央アジアで、5~8mぐらいの高さです。
日本には古い時代に中国から来たそうですが、日本ではここまでピンク色になるものはおそらくないそうです。

開花時期は3月~4月初めでサクラよりも10日~2週間程早く開花し、サクラよりも小さめの花です。
花の大きさは1cm~2cmぐらいでしょうか。
高さは15mぐらいにまでになるものもあります。
花と一緒に濃い赤い葉が現れますが、最近のウィーンのBlutpflaumeは、緑が赤っぽく見える葉も多くあるように思えます。
ちなみにソメイヨシノは花が散る頃に緑色の葉が出て来ます。
ベニバスモモは街路樹、公園、庭にとにかくよく見られ、こちらでは大変ポピュラーなこの時期の樹木です。
うちの庭にも咲いていて、個人的にも大好きですね。
写真は2025年3月23日13:00頃、フロイト公園で撮影しました。