ウィーンによく見られるこの時期の花 452 (キバナセツブンソウ)

ウィーンは毎日青空が広がるいい天気ですが、朝方はマイナスになることが多く冷え込んでいます。

日中の最高気温は5℃ぐらいですが、冷たい風が強く吹き抜けるので体感的にはかなり寒く感じます。

でも着々と春が近づいています。

さて、今日は春を感じさせる今年最初のウィーンによく見られるこの時期の花をお届けします。

 

 

こちらはドイツ語でWinterling(ヴィンターリング)、学名でEranthis hyemalis、日本語ではキバナセツブンソウでキンポウゲ科セツブンソウ属です。

オオバナキバナセツブンソウと呼ばれるかもしれません。

 

小さな花なのですが、黄色であちこに、そして場所によっては密集して咲いているので遠くからでもよく目立ちます。

キバナセツブンソウは冬の時期でも一番最初に咲く春を感じさせる花のひとつで、1月半ばには咲いていることもあります。

今頃から色々な所に見られますね。

 

 

キバナセツブンソウは多年草で、高さ5cm~15cmぐらい、開花時期は2月~3月です。

たいていの場合花が出た後に、5~7つの部分に分かれた、花を円形に囲むような形で葉が出て来ます。

花は濃い黄色でつやがあり、2cm~4cmぐらいの幅で、花が開く前はコップのような形をしています。

原産は南東ヨーロッパで、茂みや森などに多く見られます。

キバナセツブンソウは16世紀後半にはすでに薬草の本に登場しています。

2025年2月20日12:10頃、Botanischer Gartenで撮影しました。