2026年には地下鉄5号線(U5)が一部開通します

ウィーンの地下鉄はU Bahn(ウーバーン)と呼ばれていて、地元の人だけでなく観光客の皆さんも利用する公共交通機関の一つです。

現在ではU1,U2,U3,U4,U6の5路線が活躍していますが、5号線(U5)が建設中であることはすでに御存知の方も多いでしょう。

そうです、5号線が無くて6号線があるんですね。

結構不思議だったかもしれもせんが、実は1966-67年の最初の地下鉄プランではU5もあったのですが、オーストリアが2008年サッカーヨーロッパ選手権の開催国となった際に合わせ、地下鉄2号線を決勝会場となったStadion方面へと延長させて、当初のU5のラインをU2が担ったことでさらに忘れられて行きます。

しかし・・・

2014年にウィーン市からU2とU5のラインを交差させるプランが発表されて、その年の8月にはU5の色(テュルキス・・・ターコイズブルー)に決まりました。

2021年からU5の建設が始まっていて、来年2026年には現在U2が走っているKarlsplatz~Rathaus、その一つ先の駅FrankhplatzまでもU5が引き継ぎます。

え、U2はどうなるのかというと、走るルートが変わるんですね。

 

最終的には右のようになります。

U2がSeestadt からRathausは今までと変わらずですが、RathausからNeubaugasse, U4のPilgrammgasseを通ってMatzleinsdorferplatz経由Wienerbergまで走り、U5は今までのU2のKarlsplatzからRathausを通ってAKH,ウィーン17区のHernalsまで走ることになります。

私個人的にはほとんど恩恵がないですが、仕事面では便利になるかなって感じです。でもこれによって恩恵を受ける人は多いでしょうね。

特にRathausに2路線の地下鉄が走るって・・・結局誰のためだろう・・・という妄想が生まれてしまいます。

Matzleinsdorferplatz界隈は日本のツアーが頻繁に宿泊するホテルのひとつがありますから、便利になるでしょう。

全てが完成するのが2032~2035年と言われているので、あと10年ですからそこまで先でもないですね。

U5はウィーン市が最初から公言していますが、運転士や車掌無しの全自動で運行されます。

そういう意味で3年間工事中で運休していたU2のKarlsplatz~Rathausの駅にはガラス張りのホームドアが設置されてモダンに生まれ変わりました。

昨年12月5日からリニューアル開通しています。