11月初旬から徐々に始まるクリスマスの空気・・・その11月も終わりに近づくといよいよアドヴェント習慣に入ります。
序奏から始まったクリスマスが日に日に浸透していき、そしてアドヴェント習慣に入ると中間部を迎えます。
このアドヴェント習慣に入るとクリスマスがもっと身近になってきます。
今年は12月1日がアドヴェントの第1日曜日です。
ADVENT (アドヴェント)とはクリスマスがあとどのくらいしたら来るんだろう・・・とわくわくしながら待つ時期のことです。
日本語でアドヴェントでもいいと思いますが、待降節とか降臨節とも呼ばれています。
ADVENTはラテン語のadventusから来ていて、「到着/到来」を意味します。
もともとAdventus Domini(ドイツ語でAnkunft des Herren)で直訳すると主の到着、そこから人間世界へのキリストの到来・・・という意味です。
ちなみにこのアドヴェントはローマカトリックの習慣で、正教会にはそこまで普及していません。
参考までにキリスト教の成り立ちも御興味があればどうぞ。
アドヴェントはクリスマスイヴから遡って約4週間の期間で、厳密にはクリスマスイヴ前の一番近い日曜日から遡って4回の日曜日を数えます。
もし12月24日がたまたま日曜日であればそのクリスマスイヴの日が4回目の日曜日となります。
2017年、2023年はまさに12月24日のクリスマスイヴが第4日曜日となりました。
今年の第4日曜日は12月22日です。
アドヴェントの第1日曜日は一番早くて11月27日、一番遅くて12月3日となります。
"アドヴェント"は古代ローマでは皇帝や王様の到着を意味していたようですが、宗教的にも神が神殿に到着するということで用いられ、後のキリスト教がその習慣をキリスト到着として担って行きました。
この形となるのは1038年、皇帝コンラート2世の時代から、そして1570年にローマ教皇ピウス5世が定めたようです。
ローマカトリックやプロテスタントではこのアドヴェントの第1日曜日から新しい年が始まりますので、教会的には"元旦"ということになりとても重要な日です。