ウィーンによく見られるこの時期の花 451(ササクレヒトヨタケ)

先週末にオーストリア共和国の祝日からHerbstferienという秋休みに入りました。

秋休みは毎年この時期に1週間ありますが、厳密には今週が休みになります。

夏の休暇とは比べ物にならない短いものですが、それでもこの時に休みを取ってどこかに旅行する人も多いでしょう。

今週は青空が広がるいい天気が続きそうです。

 

さて、今日はこの時期ウィーンにかなり見られるキノコを紹介します。

 

 

これはドイツ語でTintlinge,ラテン語ではCoprinus、日本語ではササクレヒトヨタケと呼ばれているキノコです。

ハラタケ科でササクレヒトヨタケ属に属するキノコの一種です。

 

高さは3cm~12cm程になる中型もしくは大型キノコで、表面は白色で繊維状で無味無臭です。

 

生えたての頃は白色ですが、成熟するに従って黒変し、最後は黒インク状に液化して消えます。

この液化は腐るのではなく、ササクレヒトヨタケ自身の酵素による自己消化で、後には原型をとどめずに溶けたように小さくなり、なくなってしまいます。

 

食べることも出来て、味も良く、マッシュルームのような食感です。

ただ食べる場合は黒くなる前の白い状態が一般的です。

日本でも一般的に見られるそうですが、こちらでは晩秋にかけて草地や路傍で多く見られます。

 

写真は2024年10月22日12:50頃、シェーンブルン宮殿に近い道端に生えていたものです。