ウィーンによく見られるこの時期の花 450(イヌサフラン)

ウィーンは一昨日は雨、昨日も雨がパラついたようで3週間前の悪天候が何度も脳裏に蘇りました。

私は昨日ヴァッハウ渓谷に行ったのですが、ウィーンよりも天気が良く、青空すらちょっと見られました。

今日から晴れマークが見られ、火曜日は20℃を超えそうで秋の青空が見られそうです。

 

さて、今日はこの時期の花をお届けします。

 

 

分かり難いですがピンク色の小さな花がたくさん咲いています。

こちらはドイツ語でPrächtige Herbstzeitlose (プレヒティゲ・ヘルプストツァイトローゼ)、

学名でColchicum spesiosum、

日本語ではイヌサフランとか学名の通りコルチカムとも呼ばれています。

 

Herbstはドイツ語では"秋"という意味です。

ユリ科(イヌサフラン科)でイヌサフラン属の多年草です。

原産は中央ヨーロッパで、ヨーロッパ中南部や北アフリカにも分布しています。

コルチカムは全部で約60種類ぐらいある球根植物です。

 

 

 

開花時期は9月~10月で、花の色はピンクが一般的ですが、紫や青紫などもあります。

写真のものは薄い紫ですね。

花の長さは3cm~5cmぐらいで、高さは25cmぐらい、花弁は6枚で、花が咲くころには葉はなくなっています。

遠くから見るとクロッカスのような雰囲気です。

こちらでは湿った草原地帯に多く見ることができます。

 

イヌサフランは猛毒で、食べると呼吸困難となり死に至ることもあります。日本でも2014年、2015年に実際にこれを食べたことで死亡した例があります。

 

こちらでは自然の草原のような緑地帯によく見られ、たいていまとまって咲いています。

写真はウィーンの森一角のMariaenzersdorfで野生で咲いているもので、2024年9月29日09:30頃の撮影です。

この時はウィーンの森観光だったのですが、ちょっと森らしい雰囲気の散策路を歩いてる時に撮影しました。