復活祭が終わって一挙に春になった気がします。
それどころか日中の気温が27℃にも達し、夏になったようなウィーンです。
緑がどんどん多くなり、色々な所に出かけたくなります。
でも今日のウィーンは曇りで気温も14℃と下がっていて風が強く吹き荒れています。
うちのお気に入りのスポットのひとつに"Blockheide" (ブロックハイデ)があり、ここは毎年数回は行きますが最近今年になって初めて行ってきました。
BlockheideはNiederösterreichのWaldviertel(ヴァルトフィアテル)の一角にあるオーストリアの自然公園のひとつで、チェコとの国境に隣接するオーストリアのGmünd(グミュント)の目と鼻の先にあります。
ウィーンからは車で約140kmと結構離れていますが歴史的にも重要な場所で、新石器時代からの跡が確認されていて地元でも有名です。
ここは入口が2ヵ所ありますが、うちはいつもこの写真に見られる入口から入りますが、車はここから数百メートル歩いた所の駐車場に止めます。
こちらからの方が自然公園内にあるInfoセンターや展望台に近いんですね。
上の写真はこのBlockheideの見取り図で4つの散策コースがあります。
GRANIT-TOUR (2,9 km)
MYTHOlogieTOUR (3,5 km)
LANDSCHAFTSkulTOUR (2,8 km)
MARIENKÄFERWEG (5,6 km)
上からそれぞれ花崗岩コース、神話コース、風景コース、てんとう虫コースです。
中に入ると草原地帯、池、森、そして一番重要なこの自然から形成された巨大な石の塊をいくつも見ることができます。
この巨石は写真で見ると簡単に登れるように思えますが、巨石が垂直に近い勾配であり、足場がないためほとんどの人は上ることができません。
長閑な自然の中を歩き、ちょっと森っぽくなっている所に足を踏み入れると、巨大な石がたくさん置かれているのに驚かされます。
これらの巨石はもちろん自然に置かれたもので、人工的に置かれたものではありません。
この辺りは"Bömische Masse"(ベーミッシェ・マッセ)と呼ばれ、現在ではオーストリアの国境界隈からチェコを含む地域です。
古生代(約5億4200万 - 約2億5100万年)に形成された山脈の残りとなっています。
つまり、この巨大な石はそれだけの年月が経っているということになります。
豊かな緑、森林地帯がコースになっていて大きな池もあります。
巨大な石は一箇所に集中してわるわけではなく、それぞれ散らばってたくさん横たわっています。
うちはいつもおにぎりを持って行きこの自然公園のどこかで食べる習慣があります。
自然公園内にはくつろげるベンチやテーブルなどが多く設置されていて、自然保護地域としてよく手入れされています。
ここは自然と歴史、特に地質学的にも非常に面白い所です。
今回ここに掲載したBlockheideの写真は2024年3月29日に撮影したものです。