復活祭が近づいています。
今年の復活祭は3月31日とかなり早めで、再来週からOsterfereien...復活祭休暇に入ります。
ウィーンの街中も復活祭のシンボルが色々な所に見られます。
今年は復活祭と同時に夏時間に切り替わりますので、復活祭=春の訪れでタイミングバッチリです。
さて、この時期ウィーンに咲く花シリーズをどんどん行きましょう。
ウィーンによく見られるこの時期の花として今年はすでにキバナセツブンソウ、オウバイ、ニオイガマズミ、マツユキソウを掲プリムラ、レンギョウ、ヒメリュウキンカ、スピノサスモモ、ユキワリソウを紹介していますが、今日のこの花も今ウィーンの至る所に咲いていて、個人的には大好きな花です。
こちらはドイツ語では一般的にBlutpflaume(ブルートプフラウメ)、
学名でPrunus cerasifera、日本語では紅葉スモモ(ベニバスモモ)です。
バラ科のサクラ属です。
BlutpflaumeはKirschpflaume (Prunus cerasifera)の葉が赤いものを指し、Kirschpflaumeとの交配から生まれたもので、Blutpflaumeと呼ばれているほとんどがPrunus cerasifera 'Nigra'に属するそうです。
Kirschpflaume はチェリー・プラムとかミロバランスモモとも呼ばれていて、ケルト人達にすでに知られていました。
Kirschpflaume自体の原産はバルカンや中央アジアで、5~8mぐらいの高さです。
日本には古い時代に中国から来たそうですが、日本ではここまでピンク色になるものはおそらくないそうです。
開花時期は3月~4月初めでサクラよりも10日~2週間程早く開花し、サクラよりも小さめの花です。
花の大きさは1cm~2cmぐらいでしょうか。
高さは15mぐらいにまでになるものもあります。
花と一緒に濃い赤い葉が現れますが、最近のウィーンのBlutpflaumeは、緑が赤っぽく見える葉も多くあるように思えます。
ちなみにソメイヨシノは花が散る頃に緑色の葉が出て来ます。
ベニバスモモは街路樹、公園、庭にとにかくよく見られ、こちらでは大変ポピュラーなこの時期の樹木です。
うちの庭にも咲いていて、個人的にも大好きですね。
写真は全て2024年3月13日16:10頃、家の近所で撮影しました。