ウィーンによく見られるこの時期の花 434(ユキワリソウ/ミスミソウ)

ここ数日は日中の気温も15℃を超える日もあり青空が広がる春らしい陽気に戻っています。

日も長くなっていますね。

今年は復活祭が3月31日と早めで、同時にその日に夏時間に変わりますから、非常にいいタイミングですね。

昨日がシェーンブルン宮殿復活祭市の初日でした。

復活祭と言われていても、実際には春の訪れを祝う感覚の方が大きいからです。

 

さて、この時期は色々な花が咲き始めてウィーンの街に文字通り花を添えてくれます。

ウィーンによく見られるこの時期の花としてキバナセツブンソウオウバイニオイガマズミマツユキソウを掲プリムラレンギョウヒメリュウキンカスピノサスモモをすでに紹介しましたが、今日のこの花もこの時期ならではの地元の花です。

 

 

こちらはドイツ語でLeberblümchen(レバーブリュームヒェン)、学名ではHepatica nobilis、日本語ではユキワリソウとかミスミソウとも呼ばれています。

キンポウゲ科、ミスミソウ属の多年草です。

高さ10cm~15cmぐらいで、場所によっては多く咲いているので遠くから見ると、色が似ているので、一瞬ですがスミレのように見えるのですが、全然違います。

色も綺麗で可愛らしくて特徴がありますね。

密集して咲いている場合もあれば、単体で咲いている場合もあります。

 

 

ユキワリソウは石灰地質の森や山中の林の中や茂みに多く見られ、ヨーロッパ、東アジア、北アメリカなどの北半球の温帯地帯に広く分布しています。

日本にも4種が自生しているそうです。

開花時期は3月~4月で、花の直径は1.5cm~3cmぐらい、花弁は6枚~9枚で紫や青紫が圧倒的に多く、極稀に白もあるようです。

 

写真は2024年3月10日16:20頃、Hagenbachklammでの撮影です。