ウィーンは森の都とも言われ、ヨーロッパの街の中で街の面積に対し緑の比率が最も高い街です。
実際ウィーンの街の半分が緑なんですね。
春になり始めのこの時期は多くの花が咲き始めていますが、新緑まではもうちょっと時間がかかります。
豊かな緑に囲まれたウィーンの街ですが、それ以上に大きな緑がウィーン市郊外からその外側にかけて広がるウィーンの森です。
大きな街を離れると長閑な風景と豊かな自然が広がっています。
先日その郊外にあるうちのお気に入りのHagenbachklammに春を見に出かけました。
Hegnbachklammは広さ約3850haあるNaturpark EICHENHAIN(アイヒェンハイン)にあります。
ウィーンから車で約30km離れた所に位置し、KlosterneuburgとSt. Andrä-Wördernの間に広がるウィーンの森の中です。
ウィーンの森と言うと観光でも有名ですが、この場所は観光では絶対に来ることがありません。
Hagenbachはここを流れる川の名前で、その川沿いを歩く約3kmほどのコースです。
Klammとはドイツ語で渓谷ですのでHagenbach渓谷です。
コース内には11個の木の橋が架かっていて、手軽に川の中に入ることもできます。
休憩用のベンチも置かれ、また子供達が遊べる遊び場もコース内に作られています。
時として川を下に眺めながら細い道を歩く場所もありますが、全体的によく整備され、とても気持ちよく森歩きと自然を楽しむことができます。
ウィーンの森のちょっとした渓谷地です。
橋もとても情緒がありますね。
オーストリアでのハイキングコースを示す標が多く見られます。
写真に見られる緑はラムソンです。
ここは1周するハイキングコースではなく、片道3kmの通り抜けるルートですので入口が2ヵ所あります。
車で行った場合、どちらかの駐車場に止めて歩きますので反対側に着いたらまた同じルートで戻って来る必要があります。
往復しても全く飽きることはありません。
うちがここを歩くときにはその時の気分によって往復する場合もあれば、家族を降ろして自分が反対側に車で移動して、そこから歩いて家族と落ち合ったり、1枚目の写真に見られる場所まで行ってまた戻るなどいくつかのバリエーションがあります。
数日前の様子でまだまだ木々の緑は見られませんが、春を思わせる花が多く咲いています。