2019年からメディアなどで度々話題になっていて、特に去年は多く報道された巨大クジラがウィーンにあります。
生きている巨大クジラではありませんがすでにこの巨大クジラを見ましたか?
こちらがその巨大クジラです。
この巨大クジラはプラター公園で人気を博していたレストラン" Zum Walfisch" が第2次大戦後に製作したものです。
このレストランは1782年からと記録には残っていて、所有者が変わりながらも拡張されていきました。
19世紀終わりにベーリング海で捕獲されたクジラのあばら骨と下あごの骨を入り口に飾っていて、当時人々はそれをくぐってレストランに入ってきたわけです。
第2次世界大戦でプラター公園も被害を受け、このレストランも焼失してしまいました。
しかし1951年、レストランは再度オープンし、このレストランの屋根に巨大クジラを飾ろうということで長さ約10m(厳密には9,2 x 2,7 x 3,2 m) 、1,4 トンもあり、木と銅板で政策され、長らくこのレストランのシンボルマークとして屋根に飾られていました。
2013年にこのレストランが取り壊された時に、それを委託された会社がこの巨大クジラは壊さずに会社の敷地に保管していました。
3年後にそれを発見したプラター運営会社は感激して、ウィーン博物館に寄贈されることになったわけです。
当初は大きすぎてスペースの問題でウィーン博物館に展示できず、Himbergにある博物館倉庫に置かれました。
この時に将来ウィーン博物館に展示されるために、巨大クジラの内部に木組みと鋼鉄を加えて安定させて、修復され、重さが1.7トンになりましたが、写真で見られるようにウィーン博物館に吊らされて展示されています。
ウィーン博物館は2023年12月6日にリニューアルオープンしています。