3月に入りウィーンはだいぶ春らしくなってきました。
先週末は日中16℃ぐらいあり、多くの人が外に出ていました。
ウィーンの冬は20~30年前と比べるとそこまで寒くなることはなくなりました。
日中にマイナスになる日もほとんどないと思います。
街路樹などはまだまだ冬の寂しさが見られますが、春を感じさせる花が多くの所に咲いています。
ウィーンによく見られるこの時期の花としてキバナセツブンソウ、オウバイ、ニオイガマズミ、マツユキソウを掲載しましたが、これらの花が咲き始めると春の訪れを感じさせてくれます。
今日のこの花も今ウィーンの至る所で見られます。
こちらはドイツ語でPrimeln(プリーメルン)、学名ではPrimula vulgaris,
日本語ではプリムラとかサクラソウと呼ばれています。
サクラソウ科でサクラソウ属で、ほとんどが多年草です。
プリムラは栽培種が非常に多く、500種類以上と言われています。
原産は西、南ヨーロッパです。
開花時期は3月~4月、花は黄色や薄い黄色で、花の直径は3.5cmぐらいまででしょうか。
今年は2月半ばぐらいには場所によってはすでに咲き始めていました。
全体の高さは10cmぐらいととても低いです。
写真に見られるこの薄い黄色はこちらでとにかくよく見られる最もオーソドックスな色です。
場所によっては薄い紫も咲いています。
プリムラは花が美しいので栽培種も多いわけですが、こちらでは標高1500mぐらいまでの自然の中でもたくさん見られます。
また、植えたものが時と共に自然にどんどん増えていくことが多いので、この時期公園や庭の至る所に準野生化(こういう言葉を使っていいかどうかわかりませんが・・・)したプリムラをたくさん見ることができます。
写真は全て2024年2月22日15:40頃、Botanischer Gartenで撮影したものです。