リニューアルオープンした "Wien Museum"

今日はちょっと遅くなりましたが Wien Museum...(かつてはウィーン歴史博物館と呼ばれていました)が2023年12月6日からリニューアルオープンしたお話しです。

 

国立オペラ座に近い所に位置しているカールス教会の横にこのWien Museumがあります。

Wien Museum自体は1887年に"Historische Museum der Stadt Wien und das Städtische Waffenmuseum" という名称で設立され、1959年までは市庁舎の中にありました。

その後1959年4月23日付で新しく現在のこの場所にOswald Haerdtlのプランによって建てられました。

ここは "ウィーン歴史博物館" という名称で2019年2月3日まで親しまれてきました。

ウィーンの歴史を様々な角度から知ることができる博物館で、仕事でもよく訪れました。

2000年代に入り展示スペースの狭さからこの場所からウィーン中央駅に移動するか、もしくは増改築してこの場所に留まるか関係者たちの間で議論されたのですが、2012年には2/3を超える投票率でここに残ることとなり増改築が決まったというわけです。

2015年には国際コンペがあり、26カ国から274の案が出され、Winkler + Ruck und Ferdinand Certov(クラーゲンフルトとグラーツ)の建築家の案が採用されることになります。

そして4年10ヵ月ぶり、2023年12月6日にリニューアルオープンを迎えることになりました。

 

 

以前の雰囲気を残しながらもモダン化され洗練された空間になりました。

上の部分もかなりの増築をして、スペースを広げ、建物に入った入り口部分はガラス張りの素敵な空間に驚かされます。

 

 

展示内容は以前の物も含めてかなりの数になっていて、1400万年前から現在までのウィーンを様々な角度から楽しめます。

以前はウィーン歴史博物館という名称で固いイメージがありましたが、歴史という名称が取られてWien Museumとなりました。

リニューアルオープンしてもウィーンに関する歴史には違いないのですが、様々な出来事、街の発展、絵画、建築、芸術、調度品など多くの分野からウィーンを知ることができます。

 

 

上の階にはこのようなカフェやセミナールーム、さらにその上の階には特別展示会場もあります。

ここでは食事も出来て、テラスにも出られるようになっていてウィーンのちょっとした眺めも楽しめます。

しかも常設展は入場無料です!

 

ウィーンに初めて来られる方にも、また何度も来られている方にもWien Museumはお勧めのスポットです。