中央墓地を案内するのにライセンス制度になり、有料になった

ウィーンには中央墓地という世界的に知られた観光スポットがあります。

広さ約2.5km²あり、ヨーロッパでは2番目に大きな墓地で、有名な音楽家、著名人などが多く埋葬されいる地域があり、音楽ファンの方はウィーンに来たら是非訪れたい所ですね。

音楽以外でも映画「第三の男」の冒頭とラストシーンの並木道が登場することで、音楽家に興味がなくても映画ファンの方も訪れます。

以下参考にどうぞ。

中央墓地中央墓地 2中央墓地 3中央墓地 4ラストシーンの並木道

 

この中央墓地が今年2024年1月1日より中央墓地独自のライセンス制度が導入され、その際には有料見学となりました。

今まで中央墓地はオーストリア国家公認ガイドであれば普通に案内出来たのですが、中央墓地も管理するFriedhöfe Wien GmbH (ウィーン墓地会社とかウィーン霊園会社みたいな訳でしょうか)とWKOの取り決めで中央墓地独自のライセンスを所持していないと仕事して案内出来ないことになりました。

シェーンブルン宮殿もオーストリア国家ガイドであっても、シェーンブルン宮殿独自のライセンスが無いと案内出来ないのと同じです。

去年11月から今年3月まで(おそらくそれ以降も定期的に)数回に渡って私達国家ガイドが中央墓地(ウィーン市内墓地全て)を案内出来るための試験があり、それに合格するとライセンスをもらえます。

これが無いと仕事して中央墓地をお客様に案内出来ないというわけです。

さらにガイドと中央墓地を見学する場合は、1人3ユーロの料金がかかります。

 


自分はこの中央墓地で年間を通してかなりの数の案内をしていることから中央墓地のライセンスは必要不可欠なのですでに取得しました。

しかしそこまでやる必要はない、ほとんど行くことはない、行っても個人で見学するだけという理由で試験を全く受けるつもりもない同僚も多くいます。

(ちなみに試験料は70ユーロ!)

今年から中央墓地を案内出来るのは中央墓地のライセンスを持ったオーストリア国家公認ガイドだけということになり、しっかりコントロールされるということです。