荘厳な建造物が様々な様式で立ち並ぶウィーンのリンク道路沿いに国会議事堂があります。
国会議事堂は1883年にテオフィル・フォン・ハンセンによって建築され、オーストリアの民主主義の象徴であるギリシャ神殿スタイル(ネオ新古典主義/歴史主義)です。
この国会議事堂が2014年に増改築することが決まり、2017年7月13日最後のNationalrat(国民議会)会議に使われてから5年近くの大工事を経て、去年2023年1月12日にリニューアルオープンしました。
去年から国会議事堂を話題にしよう、しようと思いながら1年経ってしまいました。
皆さんはこの国会議事堂を訪れたことがありますか?
ウィーンの国会議事堂は一般に広く開かれていて、日曜日を除き毎日ガイドツアーが無料で提供されています。
政治関係なのであまり縁がないように思えるかもしれませんが、ここは訪れる価値大です。
リンク道路沿いから見た国会議事堂で、このアテナ像の後ろ、神殿の真下に入口があります。
ここはガイドツアーのみで見学が可能で、事前にオンラインで希望の時間のガイドツアーを予約し、当日はパスポート(身分証明が出来るもの)を持って行きましょう。
予約ページを見たら分かりますが、ガイドツアーの回数は非常に多いですし、しかも無料ですよ。
政治がテーマになりそうで、しかもドイツ語、英語、イタリア語、フランス語、スペイン語、ハンガリー語の6か国語で提供され、残念ながら日本語はないですから、面白くなさそう...と思われるかもしれませんが、いやいや、言葉が分からなくてもここの素敵な空間や議場などを見る価値は十分にあります。
国会議事堂の1階(実際は入り口の上の階)にあるSäulenhalleです。
41m x 25m 、柱の数は24本、柱の高さ8.5mのとても素敵な空間です。
こちらはBundesversammlungssaal (historischer Sitzungssaal)...連邦議会ホール(歴史的議場)です。
国会議事堂を正面に見て右側に位置しています。
ここは1883年~1918年まではSitzungssaal des Abgeordnetenhauses として使われていました。
ギリシャスタイルを残したモダンな内装が多い国会議事堂の中でもタイムスリップしたような空間で、現在ではオーストリアの連邦会議に使われています。
Nationalrat(国民議会)183人、とBundesrat(連邦議会)60人の議員で構成されます。
こちらはNationalratssaalです。
国会議事堂を正面に見て左側に位置していて、上で紹介した連邦議会ホールとは正反対です。
ここはオーストリアのテレビでお馴染みの場所です。
ガイドツアーでは椅子に座ることもでき、まるで会議に参加しているようです。
こちらはSitzungssaal des Bundesrates です。
Nationalratssaalの議長側のすぐ後ろに位置しています。
ここはこじんまりしていますが素敵な内装です。
ガイドツアーは約1時間です。
ガイドツアーの始まる前や終了後はそれなりに自由に回ることができ、オーストリアの政治を始め、様々な資料が展示されている博物館的な感じになっています。
カフェもありますし、上のテラスにも出られます。
是非国会議事堂は見学しましょう!