市庁舎のクリスマス市(2023年)

昨日がアドヴェントの第3日曜日でアドヴェントクランツに3本目のロウソクが灯されました。

今年は12月24日がアドヴェントの第4日曜日と重なるので、クリスマスまでの最後の週となりますね。

長かったはずのクリスマスもあと1週間で終わり、最後の週は独特の空気に変わり、師走の忙しさを感じます。

 

今年はシェーンブルン宮殿のクリスマス市シュテファン大聖堂のクリスマス市Spittelberg(シュピッテルベルク)のクリスマス市、をすでにお届けしましたが今日は市庁舎です。

 

 

市庁舎のクリスマス市は今年で37回目を迎え、去年よりも9日早い11月10日が初日となりました。

前述したように今年はアドヴェントの第4日曜日がクリスマスイブになりますから、クリスマス市も全体的に早めにオープンしたわけですね。

フランドル風ゴシック様式の立派な市庁舎の素敵なライトアップを背景に、夢のようなイルミネーションが施されています。

 

こちらではクリスマス市のことを"Christkindlmarkt"と言います。

クリスマスプレゼントを持って来るのはChristkind・・・子供のキリストだからです。

オーストリアではサンタクロースがプレゼントを持って来ることはありません!

だってクリスマスはイエス・キリストが生まれたことを祝うわけですから、プレゼントを持ってくるのはChristkindです。

 

 

日本のグループはまだまだ少ないですが、周辺諸国からの団体ツアーが非常に多く、乗降場所にもバスがあふれてしまっています。

ドイツ語以外の言葉が多く飛び交っていて、この時はむしろ地元の人もそこまで多くない印象を受けました。

 

どこのクリスマス市もそうですが、たいていはプンシュスタンドが混み合います。

花よりだんご・・・ですね。

 

 

毎年好例のスケートリンクも同時に一部オープンしていて、楽しんでいる人が結構いました。

クリスマス市が終わるとこのスケートリンクはもっと拡張されて、もっと長く滑走できるようになります。

ここでスケートが出来るのは贅沢で爽快な気分になります。

 

 

 

今年のクリスマスツリー🎄は高さ28m、樹齢115年、南チロルからのもので、2000個のLEDイルミネーションが施されています。

南チロルは今のイタリアですが、帝国時代はオーストリアでした。

 


ウィーンのChristkindlmarktは歴史があって700年以上前に遡ります。

ハプスブルグ家のアルブレヒト1世が1296年に、ウィーンの商人達に"12月市"を開くように特権を与えたことから来ています。

このような美しい歴史的建造物を背景にした空間に足を運んで、ウィーンの街に流れるクリスマスの空気を楽しむわけですね。