ウィーンに来たら伝統あるカフェハウスにも行きたいですね。
ウィーンのカフェハウス文化は無形文化遺産にもなっていて、100年以上も営業しているカフェハウスがたくさんあります。
伝統カフェハウス以外でも有名なスタバを始め多くの店がありますが、やっぱり名前が知られたカフェハウスに行くのがいいでしょう。
ウィーンの街はヨーロッパ文化が凝縮したとても奥が深い街で見所も星の数ほど多く、時間がいくらあっても足りないと思いますが、カフェに入って伝統カフェの空気を感じながらちょっと落ち着くことも外せません。
ウィーンの伝統カフェに行くと、単純に"コーヒー"という名称は存在しませんから、少しだけでも予習していくことをお勧めします。
地元で一番飲まれているのはやっぱりメランジェでしょうね。
私も日本からのお客様にはメランジェを最初に勧めます。
ウィーンで一番飲まれているコーヒーという意味では、メランジェが本来ウィーンナーコーヒーと呼ばれるべきだと思っていますが、ウィーンではそもそもウィーンナーコーヒーという名称はありません。
その次にお勧めするのはEinspänner(アインシュペンナー)で、こちらは日本のガイドブックなどではウィーンナーコーヒーとして紹介されています。
今日はCafe FrauenhuberのEinspännerをお届けします。
Cafe Frauenhuber(カフェ フラウエンフーバー)はウィーンで現在営業中のカフェとしては最古のカフェと言われていて、マリア・テレジアの料理人Franz Jahnが1788年に高級レストランを開き、モーツァルトやベートーヴェンなどがここで演奏していたことでも知られています。
また、このカフェが入っている建物はBürgerhaus(ビュルガーハウス)と言われる美しいバロック様式が見られる重要文化財にもなっています。
こちらがアインシュペンナー(Einspänner)で、日本で紹介されいるウィーンナーコーヒーです。
コーヒーが一番下でその上に生クリームが詰めてあります。
グラスで出されるのが定番で、生クリームの比率の方がコーヒーより多いですね。
コーヒーが生クリームを通過する感触を味わう・・・これが通とされています。
昔はコーヒーは高価な物で、庶民には手の届かない物でした。
しかし時代が進んで、庶民が飲み始めた頃・・・
馬車の御者もしょっちゅう飲んでいました。庶民の馬車は1頭立てで、ハプスブルグ家が使ったような6頭立ての馬車ではありませんでした。
彼らは休憩中にコーヒーを飲むことが多かったので次の休憩までコーヒーが冷めないように・・・と生クリームでふたをした、また、揺れる馬車の上でもコーヒーがこぼれないように、生クリームでふたをした・・・この2つの説が一般的です。
明日からアドヴェントに入りますのでクリスマス市などを始め、クリスマス関連の記事を多くお届けします。