ハロウィン習慣(2023年)

今日は10月31日...早いもので10月の今日が最後です。

街の街路樹も黄葉が多く見られるようになり秋が深まっていくと同時にクリスマスの訪れを感じます。

え、もうクリスマス?と思われるかもしれませんが、ウィーンの街中ではクリスマスイルミネーションも設置され、11月9日にはMQのクリスマス市が、そして10日には市庁舎のクリスマス市が始まります。

 

さて、今日は毎年恒例のハロウィン🎃習慣ですね。

年々ハロウィン習慣がオーストリアにも浸透しています。

 

オーストリアでは少なくとも1/4がハロウィン習慣を祝うようです。

オーストリアの全人口が910万ですから、225万人以上の人ということになりますね。

アメリカから来たハロウィン習慣・・・でも元はケルト文化から・・・つまりヨーロッパなので、それが精神的にも受け入れられているのかもしれません。

特に15歳~29歳の世代に広く受け入れられています。

今年のWKOリサーチによれば29歳までの若者の10人に8人が今日ハロウィン関係の何かを計画しているそうです。

去年のこの世代は64%だったので、今年は80%ですからさらに増えたことになります。

自分がハロウィン習慣に仮装したりせず、特に何もしない人でもその2/3は子供達が仮装して家にやって来るとお菓子を渡しているようです。

子供達が来ても彼らを追い返す人達は7%ということです。

 

1人平均30ユーロの支出ということです。

これは去年と変わりません。

44%はチョコレートやお菓子、21%はカボチャを加工、14%は装飾に支出するということです。

70%以上の子供達がハロウィン仮装をするということです。

今年は60歳以上の世代の24%がハロウィンに何かしらするようですから、若者中心に広がっていたこの習慣が壮年、中年、高年層にも浸透していることがわかります。

 

さて、225万人以上がハロウィン習慣を楽しむわけですので、それに伴っての経済効果もかなり大きいものがあります。

魔女、悪魔、吸血鬼、血が付いた看護婦などの定番なコスチュームをはじめ、多くのコスチュームが売られ、また飴のようなお菓子など・・・今年はオーストリア全体で6.000万~6.500万ユーロもの経済効果があるとされています。

 


 

<ハロウィン習慣はいつから?>

 

 

 

ハロウィンはもともと秋の収穫を祝うと同時に悪霊たちを追い出す古代ケルト人の宗教的な行事が起原とされています。

アイルランド、ケルト習慣で、Allerheiligen(諸聖人の日)の前の晩は「ハロウ・イブ(Hallow Eve)」と呼ばれるキリスト教以前からあった精霊達を祭る夜でした。

これが19世紀に移民によってアメリカに持ち込まれ、ハロウィンとなって現在に至っています。

 


私はウィーンに30年住んでいますが、当初はハロウィンはほとんど見られなかったと記憶しています。

しかしここ15年ぐらいから子供達、若者を中心にかなり浸透して来ているんだな・・・と実際に思います。

 

オーストリアは歴史があり、そして伝統が多く守られながら次の世代に受け継がれていますが、アメリカからのハロウィンがこのオーストリアに合うかどうかは疑問で、私は個人的に、オーストリアには全く相応しくないと思っています。

しかし前述したように本来ハロウィンはケルト文化・・・ヨーロッパからなので精神的にも通じるものがあると思います。

 

 

 

 

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