オーストリアでウィーンを見たら次はザルツブルクでしょうか。
モーツァルトが生まれたザルツブルクは739年には司教区になり、798年には大司教区になった古くからヨーロッパの宗教的中心地であり続けました。
狭いザルツァッハ川に面した旧市街には多くの教会が存在し、積み木のように建物が有機的に結ばれた美しい街です。
個人でウィーンに数泊される方はザルツブルクへ足を延ばす方も多いでしょう。
ザルツブルクに足を延ばしたら、やっぱりザルツカンマーグートに行きたいですね・・・そんなことを言ったら時間がいくらあっても足りません。
さて、ザルツブルクの街を歩いていると、レストランのデザート欄には多くSalzburger Nockerl(ザルツブルガー ノッケル、ノッケルㇽとも)があることに気づきます。
こちらは私の大のお気に入りであるザルツカンマーグートのSt.Wolfgang白馬亭のSalzburger Nockerl です。
Salzburger Nockerlと言えばこのフォームが定番です。
この形は山でアルプスをイメージしていて、3つの山がありますね。
一説ではザルツブルクにあるメンヒスベルク、カプツィーナーベルク、ガイスベルクの3つの地元の山を表現しているということです。
実際に出されるとうぇ~、こんなの無理・・・と思うほどボリュームがあるように見えます。
確かに量は多いので、たいてい2人分で提供されますが、食べてみると中は"泡"で、すぐに口の中に溶けてしまいます。
適当な大きさに割ってお皿に載せます。
中は御覧のように白いフワフワの泡です。
そのため見かけほど重くはなく、サラッといけます。
メランジェのミルクの泡の部分だけを食べるような食感に近いかもしれません。
クランベリーが入っていて、ちょっと酸っぱいクランベリーと泡の程よい甘さがよく合います。
軽いですが、食べた後はかなりお腹にたまるな・・・という感じです。
材料には卵黄と卵白を別々に、牛乳、バター、バニラシュガー、小麦粉、砂糖、粉砂糖が使われます。
これらの材料から作った泡立てたメレンゲとカスタードクリームを手早く混ぜ、オーブン約200℃~215℃で黄金色になるまで約8~15分焼き上げます。
Salzburger Nockerlが食べられる店には、たいてい"20分はかかります"と表示されています。
これはザルツブルクの名物デザートなので、是非ザルツブルクに行ったら食べてみましょう。
私は明日仕事でザルツブルクに行きます。