ウィーンの夜も素敵です。歴史的な建造物がライトアップされますから昼間とは違った印象を与えます。
同じ場所でも昼間と夜とは全く違う雰囲気になる所がたくさんあります。
暗いですからライトアップしている周りの建物はあまりよく見えないわけで、逆にライトアップされている所が映えるわけですね。
決して派手なライトアップではありませんが、荘厳な建造物が暗闇から浮かび上がって来るような印象を与えてくれます。
前回の美しいライトアップ15から3年以上もこのテーマから遠ざかっていました。
遠くから旧市街の宮殿のひとつと国立オペラ座の荘厳なライトアップを紹介しました。
こちらはちょっと珍しいアーチのライトアップです。
ウィーンに詳しい方はどこだか見当がつくと思います。
そうです、ウィーンのど真ん中にそびえるシュテファン大聖堂の西側正面入り口です。
この部分は「Riesentor」(通称巨人の門)と呼ばれ、ロマネスク様式で、何重にもわたるアーチ構造に、彫刻が一体化してるというとても貴重で重要な部分です。
そのアーチ部分が3つ、ひとつおきにライトアップされています。
真ん中には2人の天使によって支えられているキリストが神格化されているように眩しく輝いています。
(今の時期は見られません)
こちらは一目瞭然です。
そうです、プラター公園にある大観覧車です。
これは1897年イギリスの技師 Walter Basset によって作られ、最高点が約65m、ゴンドラの数は15台、一周約15分、材質は鉄、木、ガラスです。
昼間見る大観覧車とは違ってちょっと幻想的で、周りに大きな建物がないのでひと際目立ちます。
映画「第三の男」ででも効果的に登場します。余談ですがこの映画のラストシーンの並木道は映画ファンにとって大変重要なスポットとなっています。
ドイツ語ではシュテファン大聖堂の西側入口がRiesentor、大観覧車がRiesenradで、別に意識したわけではないのですが言葉がちょっと似てます。