ウィーンは今週から少し涼しくなっています。
今年は6月19日に日中の気温が初めて30℃を超えました。
これは結構遅い方だと思いますが、その後30℃を超えた日が多くなり、結果的に今日まで32日ありました。
休暇シーズンももうすぐ終わりで、今年は9月4日から新年度が始まります。
同時に夏の終わりを感じさせてくれますね。
さて、今日は夏の終わりを告げる花をお届けしましょう。
こちらは野生で咲いているシクラメンです。
ドイツ語でEuropäisches AlpenveilchenとかWildes Alpenveilchenとか、Zyklamen とも呼ばれ、学名はCyclamen purpurascens,
日本語ではシクラメン・プルプラセンスとかアキザキシクラメンとも呼ばれているでしょうか。
サクラソウ科のシクラメン属です。
シクラメンと言えば鉢に入った大きいCyclamen persicumが一般的かもしれません。
赤、白、紫、ピンクなどの色があります。
これは高さ40cmぐらいで、この種類の原産は地中海沿岸のトルコ、イスラエル界隈(小アジア)とされていて、ヨーロッパには17世紀頃に入って来ました。
それが品種改良されて日本には明治時代末期に入って来たようです。
この野生のシクラメンの原産はヨーロッパで、南アルプス、オーストリアを含む東アルプスからバルカンまでの石灰質の地質で陰になる所を好み、標高2000mぐらいまで見ることができます。
最もヨーロッパアルプスの大部分は石灰岩アルプスですね。
Cyclamen はギリシャ語の「cyklos(円)」からきているそうです。
高さは5cm~15cmぐらいとかなり小さく、ハート型の葉で、葉の中央は濃い緑、外側に白い斑点模様が見られ、花の色は薄紫からピンクで、開花時期は7月中旬~9月です。
写真は全て2023年8月21日15:00頃、Nationalpark Thayatalで撮影したものです。
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