ウィーンによく見られるこの時期の花 422(モクゲンジ)

今週の月曜日からウィーンは日中の気温が今年になって初めて30℃を超え、木曜日は34℃になり、日差しが強い真夏日となりました。

夜も26℃ぐらいと気温が下がらず、少し寝苦しかったですね。

しかし昨日の午後から雨が降り始め、夜は涼しくなり、今日は日中22℃と涼しい1日です。

 

さて、今日はこの時期ウィーンの至る所に見られる黄色い花です。

 

 

こちらはドイツ語でBlasenesche(ブラーゼンエッシェ)とかBlasenbaum (ブラーゼンバウム)とも呼ばれ、

学名でKoelreuteria paniculata、日本語ではモクゲンジです。

ムクロジ科のモクゲンジ属で、落葉高木です。

 

原産は南東アジアで、おそらく中国かもしれませんが、日本でも日本海側に見られるそうです。

背丈も高く、黄色い花をたくさん咲かせるので、遠くから見てもハッキリわかり、この咲いている花が限られている時期で、かなりの存在感を示しています。

 

 

 

開花時期は6月中旬~7月で、花は1cmぐらいの幅で50cmぐらいの円錐状に黄色い花をたくさんつけます。

高さは15mぐらいまでで遠くからでも十分目立ち、ものによっては枝が横の方に伸びているのもあり、全体で見える形は不揃いであることが多いです。

葉は20~35cmぐらいでしょうか。


花が咲いた後には、袋のような実がたくさん見られます。

モクゲンジは中央ヨーロッパに1750年に原産地から入って来ました。

本来暖かい気候に適しているにも関わらず、こちらヨーロッパの冬にも十分耐えられます。

ムクロジ科は2000種類以上あるようですが、このモクゲンジだけが唯一中央ヨーロッパで観賞用として用いられています。

 

ウィーンの街中ではこのモクゲンジが観賞用として広場、公園、街路樹など多くの所で見ることができます。

写真は2023年6月21日 12:40頃、最高裁判所前で撮影しました。

 

 

 

 

 

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