今週のウィーンはずっと雨マークが出ていて、強い雨が局地的に降っています。
湿気もかなり強く感じ、まるで日本の梅雨時期のようです。
地球温暖化の影響もあると思いますね。
さて、今日はFronleichnam(フローンライヒナーム)というキリスト教関係の祝日です。
Fronleichnamは日本語では聖体祭とか聖体の祝日とも言われ、カトリックの大事な祝日です。
"聖体"ですからイエス・キリストの体と血の儀式です。
ドイツ語でFronleichnam (フローンライヒナーム)と言いますが、この表現は中世ドイツ語の
"vrône lîcham für ‚des Herren Leib"から派生したということです。
Fronleichnamは復活祭の日曜日の次の日を1日目と数えて60日目にあたり、三位一体の主日(聖霊降臨祭の次の日曜日)の後の木曜日となります。
Pfingsten (聖霊降臨祭)の月曜日が終わり、次の日の火曜日から数えて10日目になります。
今年は4月9日が復活祭、5月28日が聖霊降臨祭の日曜日でしたので、今日6月8日が聖体祭になるわけです。
聖体祭は毎回木曜日となるわけですから、磔になる前の緑の木曜日と、その日の最後の晩餐に行われる聖体の秘蹟と結び付けられています。
毎年、3月~6月はキリスト教関係の祝日が多くあります。
Fronleichnamではミサが重要であり場所によっては外で行われます。
その後はProzessionという宗教行列があります。
これはカトリック教徒達が司祭や助祭が持つ聖体顕示台と共に祈りながら、そして歌いながら行進します。
Fronleichnamは1246年にベルギーの Lüttich司教区から始まったもので、1264年にはローマ教皇ウルバヌス4世によって全教会の祝祭として定められました。