ウィーンによく見られるこの時期の花 421 (クサノオウ)

先週は夏のような暑さだったウィーンですが、今週は気温も下がり毎日雨マーク!?です。

空が青くないと石の建物の街並みはどうしても暗く見えてしまいますね。

散歩をしても気持ちが晴れません。

 

今日はこの時期多く見られる猛毒の花を紹介します。

 

こちらはドイツ語で

Schöllkraut(シェルクラウト)、

学名ではChelidonium majus、

日本語ではクサノオウです。

 

ケシ科のクサノオウ属で、原産はヨーロッパで、暖かい気候地域の地中海界隈を始め、ヨーロッパ全体的に見られ、また北アメリカにも移植され、分布しています。

開花時期は5月~9月で、高さは30cm~70cmです。

開花時期はかなり長いですね。

花弁は4枚で、直径2cmぐらいの黄色い花です。

 

 

 

 

茎や葉を切ると黄色い乳液が出て来ますが、アルカロイド成分を含む有毒です。

古くから薬草として用いられてきたこともあり、毒性が知れ渡っていたようです。

万が一口に入れると、昏睡状態や呼吸麻痺などに陥る可能性があります。

普通に見ているとその辺に多く咲いている花にしか見えないのですが、それだけ強い毒性があるとは想像もつきません。

 

また、アリによって増えていきます。

こちらでは林の縁や茂み、土手などに多く見られ、かなり密集して咲いています。

 

 

 

写真は2023年5月29日16:30頃、Stammersdorf界隈での撮影です。

 

 

 

 

 

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