ウィーンはようやく天気が安定し、今日から青空が見られるようになりました。
昨日は曇りでしたが、一昨日まではずっと雨が降っていましたね。
週末の気温は25℃を超えそうで、予想通り初夏のようです。
昨日はキリスト昇天の祝日で、今日も休みをとって長い週末を楽しむ方が多いと思います。
さて、今日はウィーンの花シリーズです。
前回の鮮やかな色のアカバナサンザシも好評を頂きましたが、今日はウィーンにとても多く見られますが、個人的にはとても目立ちますが地味な花だと思っています。
こちらはドイツ語でViermännige Tamariske とかFrühlingstamariske、学名ではTamarix tetrandra、
日本語ではタマリスク・テトランドラで、ヨーロッパギョリュウとも呼ばれているようです。
ギョリュウ科、ギョリュウ属で、原産は南東ヨーロッパ、バルカン半島、西アジアです。
"ギョリュウ" と言うと中国産を指す場合が多いですが、"タマリスク"と言う場合はこのヨーロッパ産を指すことが多いと思います。
開花時期は4月~5月、高さ2m~3mぐらいで多く枝分かれしていて、幹が少し太い低木です。
雄しべが4つ、薄いピンク色をしていて、多くの枝に見られる4cm~5cmぐらいの密集した房状にたくさんの花を咲かせます。
前年に伸びた枝に花が咲く旧枝咲きの特徴があります。
葉は1mm~2mmしかなく、尖っています。
長い枝が垂れ下がったように見え、たくさんの花を咲かせることから観賞用として多く植えられています。
タマリスクは海岸沿いの塩を含んだ地面に植えられている場合、自ら塩を排出する能力を持っています。
写真は2023年5月10日 8:20頃、家の近所での撮影です。