ウィーンの街は"ウィーン川"という川が流れていますが個人でウィーンを観光されている方がウィーン川を意識することは少ないのではないかと思います。
まずウィーン川が見られる所が限られていることや街の中心界隈は地下を流れていることも理由でしょうか。
団体ツアーの場合は大型バスで観光しますから車窓からウィーン川について御案内することはよくあります。ウィーンの中心部でウィーン川と言えば市立公園に行くのがいいでしょう。
ここに来れば上の方からウィーン川を見ることができます。
また地下鉄4号線でシェーンブルン駅で降りた時にもウィーン川がよく見えます。
ウィーン川は道路の水準よりも低い所を流れているので、街中でウィーン川を見ようと思ったら上から眺めるのが一般的です。
ウィーン川はウィーンの森にあるKaiserbrunnberg(標高540m地点)が水源で,Niederösterreichからウィーン市14区に入りシェーンブルン宮殿のそばやナッシュマルクトを通りドナウ運河に注がれる全長34km、高低差385mの川です。
18世紀前半や後半にこのウィーン川の河川工事の案がありました。18世紀終わりの絵を見てもこの川はドナウ河同様にかなりの範囲にわたって枝分かれしたように流れていました。
最終的に19世紀終わり、ドナウ河第一次河川工事よりも後になって行われました。
この頃にちょうどStadtbahn (市営鉄道)の建設も始まっています。この市営鉄道のひとつが現在ここを通っている地下鉄4号線です。
こちらの写真では一番右から自動車道路、歩道、自転車専用道路、ウィーン川、そして地下鉄4号線(U4)を見ることができます。
ウィーン川が道路や地下鉄に対してどのように流れているかがわかります。
ここの自転車道路は多くの人が利用しています。
この日はシェーンブルン宮殿に向かうのに、手前の駅で降りてちょっと朝の散歩をしながら行きました。
奥にアーチが見えていて、そのすぐ左上にシェーンブルン駅があります。