だいぶウィーンの街中も春らしくなってきました。
今日から日中の最高気温も20℃を超えるようです。
昨日も多くの人が公園でくつろいでいましたね。
今年最初の花としてニオイガマズミ、その後はユキワリソウ、マツユキソウ、レンギョウを掲載しましたが、今日のこの花も春を感じさせてくれる地元のポピュラーな花です。
ドイツ語ではDuftveilchen
(ドゥフトファイルヒェン)とか
Märzveilchen(メルツファイルヒェン)と呼ばれています。
学名ではViola odorata、
日本語ではニオイスミレで、多年草でスミレ科のスミレ属です。
スミレ科は約850種と数が多く、その中でスミレ属は400種類を占めるそうです。
ドイツ語の"Duft"は香り、匂いという意味で、甘い香りを放つことで知られています。
特に太陽が花に当たっている時に匂いが強くなります。
原産は南ヨーロッパですが、中央ヨーロッパ全体に見られ、よくかたまりで咲いています。
開花時期は3月~4月で、花の色はたいてい濃い紫ですが、稀に白、ピンクなどもあります。
高さは10cmぐらいで、葉は丸くてハート型に近く、根際から生える特徴があります。
古代から存在し、中央ヨーロッパでは遅くても中世初期までには観賞用や薬効として、バラやラヴェンダーと共に香料の原料として利用されてきました。
公園や庭など、街中の至る所で見ることができます。
写真は全て2023年3月15日14:15頃の撮影で、うちの庭に咲いているスミレです。
ギザギザの葉がたくさん見えていますが、これはイチゴです。