色々ゴタゴタしていて、昨日このテーマを掲載するのを忘れました。
昨日2月2日は神殿奉献の日でした。
ドイツ語だと"Darstellung des Herrn"とか"Darbringung im Tempel"が一般的だと思いますが、こちらでは特に
Mariä Lichtmess・・・マリア・リヒトメスとよく言われています。
自分の経験だと、地元の人はこの表現を多く使っている気がします。
特に祝日ではありませんが、クリスマス習慣の終わりを告げるけじめの日のようです。
ドイツ語ではReinigungsopfer...律法によると女性は男の子を出産すると40日、女の子を出産すると80日の産後の清めの期間が存在します。
モーセの律法に従って、長子・・・イエスをエルサレムの神殿に捧げに行きます。
そこで救世主を待ち望んでいたシメオンと予言者アンナに会い、幼子イエスの将来の予言を聞くわけですね。
このテーマは絵画や教会の祭壇画などによく使われています。
右の絵はSt.Wolfgangの傑作祭壇の右側扉の内側に描かれているものです。
クリスマスの12月25日を1日目と数えて、2月2日はちょうど40日目にあたるわけです。
1月6日のHeilige Drei Königeが過ぎたらクリスマスツリーを片付ける人が多いですが、場所によってはこの2月2日までツリーを飾っている人も実は多くいるんですね。
この2月2日のMariä Lichtmessの習慣は、また例によって後からキリスト教の世界に取り入れられました。
昔この日は支払いの期限、仕事の契約、農業の開始など様々なけじめの日になっていたわけですね。
人類が築いた歴史はキリスト教が誕生するずっと以前から存在しています。