毎年行くプンシュ屋台

クリスマス時期のウィーンはまた特別に素敵ですね。

イルミネーションを見ながら街を歩くだけでワクワクした気持ちになります。

クリスマス市もこの時期にはなくてはならないものです。

カレンダーでクリスマスは終わっても、来年の1月6日まではまだまだクリスマスの空気が流れています。

 

クリスマス市はクリスマスの空気を楽しむ人が多いと思いますので、花より団子的にプンシュスタンドやフード系がやっぱり混み合います。

友達や仲間とプンシュを飲みながらおしゃべりをする・・・おしゃべりするならカフェだっていいわけですが、クリスマスの空気を楽しみながら・・・これがいいんですね。

それぞれのクリスマス市にはそれぞれの空気があります。

プンシュを飲みながらちょっと落ち着いてウィーンのクリスマスの空気を味わうちょっと贅沢なひと時です。

でもこれもウィーンの一面です。

私個人的には大きなクリスマス市よりも、この屋台で提供されているプンシュが(自家製プンシュは除いて)毎年おいしいと思います。

 

 

その場所とは上の写真に見られる屋台で、ウィーン旧市街一角のSchottentorにあります。

この屋台はどこかのクリスマス市に立っているわけではなく、この場所に屋台だけが出されています。

この屋台は毎年Adventのこの時期にチャリティーを目的としてプンシュやちょっとしたつまみを提供しています。

大きなクリスマス市は荘厳な建物があって、雰囲気は素敵ですが、プンシュの味はと言うと大量に生産しているので正直美味しいとは思いません。

シェーンブルン宮殿のプンシュもシュテファン大聖堂のプンシュも、市庁舎のプンシュも正直美味しいとは思いません。

私個人的にはここのオレンジプンシュが結構美味しいと思います。

 

 

 

 

この屋台にはオレンジプンシュしか提供されていません。

今年は残念ながら2019年まで提供されていたGrammelschmalz(グランメルシュマルツ)はコロナ禍が理由でまだありませんでした。

Schmalzとは動物性脂肪を溶かして精製した食用油です。

豚肉のラードを熱して溶かすと透明性がある油になりますが、その透明性がある油が冷めるとくすんだ白い色をした塊になります。

Grammelはラードを熱する時に、それが焦げないように注意しながらきつね色になるぐらいまでゆっくり熱し、透明な油ではない残った部分で、ちょっとカリカリしています。

オーストリアでは豚の背中の部分(Rückenspeck) からGrammelschmalzが作られます。

これをパンに載せて、塩をかけて食べるとおいしいんですね・・・でも残念でした。

ここのプンシュは今年4.40ユーロです。

 

ウィーンのどのクリスマス市で飲むプンシュよりもナチュラルな味がして、くせがなく美味しいです。

個人的にはクリスマスのこのシーズンはここによく足を運んでいます。

 

 

 

 

 

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