クリスマスツリーを買った

アドヴェントクランツにも最後のロウソクが灯されて、クリスマスがもうそこまで来ています。

クリスマス習慣がフィナーレに近づくとクリスマスをのんびり楽しもうという空気にも変化が見られ、慌ただしく感じるようになります。

クリスマスプレゼントを買おうとする人、クリスマスツリーを買っていく人などの姿が目立つようになり、街を歩く人も忙しく見えます。

 

さて、うちは昨日クリスマスツリー🎄を買いました。

クリスマスツリーのもみの木はこちらでは"Christbaum" (クリストバウム)と呼ばれていて、本物のもみの木にちゃんと装飾をして飾る習慣があります。

そもそも、"本物のもみの木"という表現がこちらの人からすると滑稽だと思います。

おもちゃのツリーを飾る習慣はないからです。

 

もみの木はTannenbaum(タンネンバウム)とドイツ語で呼ばれますが、特にこのクリスマスツリーのもみの木は、ここオーストリアではChristbaum(クリストバウム)と呼ばれています。

クリスマスプレゼントを持って来るのはサンタクロースではなくChristkind(クリストキント)ですからね。

背丈が高いものから低いもの、全体の形が整っているものなど様々です。

オーストリアは林業も重要な産業であり、計画的な植林をしているため、もみの木がなくなることは絶対にありません。

毎年時期になると選ばれたもみの木が切られて売られるために運ばれてきます。

 

 

 

上の写真はグラーベンでクリスマスツリーが売られている様子ですが、うちは毎年家の近くに出る業者からクリスマスツリーを買っています。

その業者はNiederösterreichのWaldviertelに広大な林業地を所有する地元で有名な業者で、家族経営ですがウィーンを始め周辺にいくつかの販売スポットを出しています。

毎年ここで買うのでうちはもう顔を覚えられていて、ちょっとした世間話になります。

 

この時期が年間を通して一番忙しい時期で、1月6日が過ぎると彼らは休暇に入るそうです。

でもその後、何もしないかというとそうではなく、切り取ったもみの木の根を掘り起こして、新しいもみの木を植える作業が待っていて、さらに成長しているもみの木も当然管理しなければいけないので、非常に大変だということです。

平均的に植えてから10年前後のもみの木が一番需要があるということです。

そのぐらいのもみの木が普通の家庭に飾る高さに適しているんでしょうね。

しかし、今年は物価高騰もあって、全体的に背丈が低めのツリーが多く見られます。

 



 

ツリーはネットに包まれて運ばれ、ネットが外されて写真に見られるようにKreuz(クロイツ)と呼ばれる十字型の木に立てられて売られています。

このグラーベンでは何本も立てられる鉄製の支えを使っている業者もありますが、このパターンは稀で通常はKreuzです。

クリスマスツリーが売られている場所には上の写真で見られるように円形の物が必ず置かれています。

 

クリスマスツリー(もみの木)の形はどれも一緒なので適当に大きさと値段で選んですぐに買う・・・ということにはなりません。

実際に飾ることを思い浮かべて、どのくらい緑が密集しているか、真っすぐであるか、均等であるか、ツリーの先が美しいか、全体のシルエットが美しいか・・・などポイントがいくつもありますので選ぶのは結構時間がかかります。

どれを買うか決めたら、Kreuzが欲しいか欲しくないか聞かれますが、どこの家庭にもたいていKreuzの代わりにクリスマスツリーを支える専用のものがあるので普通はKreuzは要りません。

 

このままツリーを運ぶのは不便ですからもう一度ネットに包むわけです。

そこで前述したこの円形の物が大活躍をします。

ツリーの根本部分からこの円形の中にツリーを通していくと、狭くなっていく円形の中を通りながらツリーの葉が折りたたまれて、同時にツリーがネットでくるまる・・・という中々便利な物です。

 

 


昨日は家族皆でツリーを選びに行き、お得意さん扱いで5ユーロの値引きをしてくれました。(笑)

気が付いたらここでツリーを買うのは今年で14回目でした。

今年は息子が円形の物からツリーを引っ張って、再度ネットでくるませました。

まだ家の中には飾らず、水を入れた大き目のバケツの中に入れて、庭のテラスに立てかけています。

うちは24日の昼過ぎぐらいにツリーを飾ります。

 

 

 

 

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