今日のウィーンも朝は冷え込んでいます。
私の所では朝8:30の時にはマイナス4.5℃もありました。
クリスマス休み最後の日曜日で静かな朝です。
今年は"Heilige Drei Könige"が木曜日、その後は金曜日、そして週末・・・明日から学校も始まり、仕事に出る人が多いでしょう。
さて、ウィーン 街中のイルミネーション をお届けし、好評を頂きましたので、今日はまた見られるイルミネーションを紹介します。
こちらはイルミネーションだけ見ているとグラーベンを思わせるのですが、街並みがグラーベンとは違いますし、通りも細いですね。
ここはウィーン旧市街にあるTrattnerhofです。
グラーベン29,29A番地にはこの通りと同名のTrattnerhofという歴史ある建物があります。
この写真で見ると左側が29番地、右側が29A番地で、この2つの建物がTrattnerhofで、同じ名前の幅10mの通りがこの建物を分けています。
元々ここは1つの大きな建物でしたが、1910年に以前のTrattnerhofが所有者が変わったため取り壊されて、新たに2つの建物が別々に建てられました。
この時に以前のようなひとつの大きな建物にするはずでしたが、1912年に建築途中でプランが変更となり、実現しませんでした。
余談ですが取り壊される以前のTrattnerhofには1784年の初めからその年の9月29日までモーツァルトが3階(日本で言うと4階)に住んでいて、四旬節には3回のコンサートを行っています。
また、モーツァルトの長男カール・トーマスもここで生まれています。
ここのイルミネーションはグラーベンと全く同じ形をしていますが、グラーベンのイルミネーションのミニチュア版みたいな感じですね。
こちらはウィーン旧市街のDorotheergasseです。
Dorotheergasseは中世の頃、グラーベンの南側にある2つの畑地域の境であり、15世紀にSt.Dorothea修道院が設立されたことから通りの名前になっています。
実はこの通りは最初に話題にしたSpiegelgasseの隣で、ほぼ平行に通っています。
こちらは細長い棒のようなものが4本一組でジグザグのように角度を変えながら設置されています。
何となくロウソクを思わせますが、シンプルですね。
雑踏を避けてこのような通りを歩くだけでも歴史を感じるウィーンです。