今日朝起きて窓の外を眺めたら薄っすらと雪が積もっていました。
おそらく朝方に少し降ったのでしょう。
今週は日中の気温が0~2℃と寒い日が続くようですが、週末のどんよりさがなくなり、明日からは太陽が出そうです。
今日12月11日はアドヴェントの第3日曜日ですね。
ADVENT(アドヴェント)とはクリスマスイヴから遡って4回の日曜日を数えるわけで、早くクリスマスが来ないかな~・・・とわくわくしながら待つ時期のことです。
このアドヴェントの重要な習慣として"ADVENTKRANZ"があります。
ADVENTKRANZ(アドヴェントクランツ)とは一般的にもみの木の葉をこのように円形にし、そこに4本のロウソクが立っているというものです。
アドヴェント第1日曜日にロウソクを1本灯します。
次にアドヴェントの第2日曜日に2本目を灯しますが、この時すでに灯した1本目も同時に灯します。
アドヴェントの第3日曜日に3本目を灯し、すでに灯した2本も同時に灯します。
そしてアドヴェントの第4日曜日に4本目を灯し、すでに灯した3本も同時に灯します。
つまり4本全部灯されて、その週にクリスマスがやって来る・・・というわけです。
今年は12月18日がアドヴェントの第4日曜日となりますね。
4本のロウソクを同時に灯さなければならないため、ロウソクを灯し切らないようにする必要があります。
写真は今年のうちのAdventkranzで、今年は赤いロウソクを使い、奥さんが制作している(Tomofelt)を飾っています。
<ADVENTKRANZはどのように生まれたか?>
もともとADVENTKRANZは、1839年、プロテスタントの神学者で教育者のJohann Hinrich Wichern (1808–1881) によって導入されました。
その理由は、とても貧しい子供達がAdventの時期にしょっちゅう「いつクリスマスが来るの?」と聞いてきました。
そこで彼は、20本の赤い小さいロウソクと、4本の白い大きなロウソクでこの現在のADVENTKRANZの形をしたカレンダーを作ったのです。
毎日赤い小さなロウソクが1本ずつ灯され、日曜日ごとに大きな白のロウソクが灯されました。
これによって子供たちがクリスマスまでの日数を数えることができたのです。
カトリックにこのADVENTKRANZが登場するのは1925年ということです。
ADVENTKRANZは街中の色々な所で見られます。
オーソドックスな形は上の写真のように円形ですが、ロウソクが横1列に4本並んでいるものや、4つのロウソクの大きさが初めから違っているものなどそれなりにバリエーションがあります。
クリスマスがいつ来るのかわくわくしながら待つこちらの子供達はアドヴェントカレンダーをもらう習慣もあります。
カレンダーと言っても紙をめくっていくものではなく、12月1日から12月24日までの数字がランダムに配置され、該当の日の数字をやぶると中からチョコレートなどが出て来るというものです。
うちの場合は何年もレゴのアドヴェントカレンダーを子供にプレゼントしました。
毎日違った形のブロックが中から登場するというものです。
おもちゃ屋さんに行くと、趣向を凝らした子供向けのユニークなアドヴェントカレンダーがたくさん売られています。
ちなみにここ数年ADVENTSKRANZ(アドヴェンツクランツ)という言い方が多く見られるようになり、実際私も2018年と2019年ではADVENTSKRANZと表現していましたが、それはドイツで主流になっているだけであり、どうもピンと来なかったんですね。
ここはオーストリアですからやっぱりADVENTKRANZと表現したいです。