Spittelberg(シュピッテルベルク)のクリスマス市(2022年)

アドヴェントの2回目の日曜日も過ぎてクリスマスがさらに近づいています。

生活の中で一番重要な習慣がクリスマスであって、11月半ばにクリスマス市も始まり、ひと月以上もクリスマスの空気を楽しむことからもそれがうかがえます。

同じアドヴェントでも1週目よりも2週目、2週目よりも3週目とクリスマスが近づくにつれて、その空気も変わっていくんですね。

この頃になると街中にクリスマスツリーを売る業者が現れます。

このような街の絵がクリスマスが近づくことを意識させてくれます。

 

2020年は11月始めからロックダウンが始まったため、クリスマス市は全面的にクローズとなり、ロックダウンがクリスマス前に一時的に解除されたとはいえ、クリスマスの空気をあまり感じることができませんでした。

しかし去年2021年は11月22日にロックダウンに突入したので、それまではクリスマス市を短期間でしたが楽しむことができました。

今年は規制なしのクリスマスシーズンです。

 

今日はシェーンブルン宮殿のクリスマス市に続いてSpittelberg(シュピッテルベルク)のクリスマス市をお届けします。

 


 

Spittelbergは1850年までVorstadtのひとつであり、現在ではウィーン7区(Neubau)にあります。

Vorstadt(フォアシュタット)とは、当時帝国の都であったウィーン中心部に城壁があった頃、その外側にGlacisがあり、その外側に広がっていた、2つめの城壁の手前までの集落の総称です。

現在ではMQの奥にある、BurggasseとSiebensterngasseに挟まれた地域です。

 

1525年にBürgerspitalから得た場所で、もともとSpitalberg(シュピタールベルク)とも呼ばれていました。

Bügerspitalとは市民病院ですね。

17世紀後半のトルコ軍のウィーン包囲があった時や、1809年ナポレオン軍がこの地域から中心に向けて攻撃をした場所でもあり、小高い所にあります。

バロック時代に、現在見られるように建物が密集して建てられました。

 

 


 

ここにはGutenberggasse、Spittelberggasse、Schrankgasseと絵になる石畳の小路が3本あって、バロック様式の建物が多く建ち並ぶ非常に美しい閑静な所です。

中庭を経由する抜け道なども数本あり、センスのいいブティック、画廊、手作りの工芸品店やレストラン的飲み屋さんなどもいくつかあります。

クリスマス市がない時にここを歩いてみて下さい。

とても閑静なウィーンらしい雰囲気ですよ。

 

 

昔ならではのクリスマス市の雰囲気が残るこのSpittelbergのクリスマス市は地元ではとても人気があります。

私もここは大好きで、毎年クリスマスシーズンだけでも数回は訪れています。

 

 

 

 

 

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