ウィーンは秋真っ只中で公園や街路樹の黄葉が素敵です。
日に日に秋の深まりを感じるとともに、クリスマスがやって来ます。
街中にはクリスマスイルミネーションがすでに飾られ、早い所では11月3日にはクリスマス市が始まります。
クリスマスの空気が流れてくると、それに合わせて冬の到来です。
今日は秋を感じさせてくれるこちらの花をお届けします。
こちらは野生で咲いているシクラメンです。
ドイツ語でEuropäisches AlpenveilchenとかWildes Alpenveilchenとか、Zyklamen とも呼ばれ、
学名はCyclamen purpurascens、日本語ではシクラメン・プルプラセンスとかアキザキシクラメンとも呼ばれているでしょうか。
サクラソウ科のシクラメン属です。
シクラメンと言えば鉢に入った大きいCyclamen persicumが一般的かもしれません。
赤、白、紫、ピンクなどの色があり、高さ40cmぐらい、この種類の原産は地中海沿岸のトルコ、イスラエル界隈(小アジア)とされていて、ヨーロッパには17世紀頃に入って来ました。
それが品種改良されて日本には明治時代末期に入って来たようです。
しかしこの野生のシクラメンの原産はヨーロッパで、南アルプス、オーストリアを含む東アルプスからバルカンまでの石灰質の地質で陰になる所を好み、標高2000mぐらいまで見ることができます。
最もヨーロッパアルプスの大部分は石灰岩アルプスですね。
Cyclamen はギリシャ語の「cyklos(円)」からきているそうです。
高さは5cm~15cmぐらいとかなり小さく、ハート型の葉で、葉の中央は濃い緑、外側に白い斑点模様が見られ、花の色は薄紫からピンクで、開花時期は7月中旬~9月です。
写真は2022年10月17日15:45頃、自宅の庭で撮影したものです。
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