ウィーンはカフェの文化が根付いていて100年以上も営業している伝統カフェハウスがいくつもあります。
カフェ文化があるウィーンの街では観光中に有名なカフェに入ってゆっくりする時間も大事です。
私が一番ウィーンで好きなカフェはSperl (シュペルル)ですが、ここは中心から少し行きづらいため、残念ながら時間的な理由でそんなに頻繁に顔を出すことはありません。
個人的によく行くのは国立オペラ座の裏手にあるカフェ ティローラーホーフです。
国立オペラ座のすぐ裏には有名なカフェ モーツァルトがありますが、そこはケーキなどおいしいんですがいつも混んでいて落ち着けない雰囲気です。
しかし、ティローラーホーフはカフェモーツァルトとは正反対で、比較的静かなウィーンのカフェらしい空気です。
ティローラーホーフは伝統カフェのひとつで1885年まで遡り、当時"Zur Seidenraupe"という新しく建てられた建物で、酪農も兼ねた牛乳を飲ませる場所として営業されていました。
中は物静かな雰囲気で、ウィーンの伝統カフェにはなくてはならないものがちゃんとあります。
それは・・・長椅子、シャンデリア、大理石のテーブル、木を曲線にしたデザインである椅子、新聞バサミに取り付けられている新聞などです。
ここにはちゃんと年配のボーイさんがプライドを持って接してくれます。
国立オペラ座のすぐ裏手にありながらもあまり観光客が来ないカフェで、多くの地元の人が座っています。
カフェ モーツァルトの方がガイドブックなどではよく紹介されているからでしょうか。
自分はここでよくメランジェを飲みますね。
ウィーンで一番好んで飲まれているカフェと言えばメランジェでしょうか。
コーヒーとミルクの量が1対1で、上には泡立てたミルクがのせられます。
地元で一番好んで飲まれているのがメランジェであれば、そういう意味でウィーンナーコーヒーと言ってもいいと思うんですね。
昨日日本からウィーンに戻りましたが、今回の一時帰国中で何回もこのメランジェが飲みたくなりました。