Schilcher Sturm(シルヒャー・シュトゥルム)

10月に入り日に日に空きが深まっていくウィーンです。

昨日までは天気も不安定で、青空が見える時があっても、雲が広がり雨がぱらつくこともあり、風も強くて肌寒く感じましたが、今日からは日中の気温が20℃を超えて秋晴れが続くようです。

 

さて、毎年この時期に話題にするSchilcher Sturm(シルヒャー・シュトゥルム)を先週やっと飲むことができました。

 

もうお馴染み!グラーベンに出されたスタンドで、先週木曜日の昼前です。

 

このスタンドはもう今年で29年目になり、この秋の時期の味覚としてウィーンではすっかり定着しました。

毎年ここのSchilcher Sturmを楽しみにしている地元の人が多くいて、私もその一人です。

ここのオーナーのトーマスさんとはもう10年来の知り合いで、毎年ここで色々な話をします。

右の写真ではトーマスさんが向こうを向いて立っていますね。

 

先々週の木曜日が初日だったこのスタンドは今週が3週目です。

私も初日に行きたかったのですが、色々と忙しくて時間がありませんでした。

 

Schilcher Sturm(シルヒャー・シュトゥルム)は同じSturm(シュトゥルム)でも特別なSturmです。

"Schilcher" (シルヒャー)とはオーストリア産の"Blauer Wildbacher"という赤ワインになるぶどうの品種からできたワインの名称です。

特に"Wildbacher"という品種からできたワインは明るい赤色になることからオーストリアではロゼとも言われます。

グラーツを州都とするシュタイヤーマルク州の南はロゼのワインが作られることで有名で、"Schilcher" はシュタイヤーマルク産のワインだけに用いられる登録商標です。

そのロゼワインになる途中の発酵中の飲み物ももちろんシュトゥルムと言われますが、特にこの場合のシュトルムは"Schilcher Sturm"(シルヒャー・シュトゥルム)と言われています。

 

 

 

 

今年最初のSchilcher Sturmは、こくのある甘さがあり、飲んだ後にほのかな酸味を感じる絶妙の味でした。

とにかくおいしい!の一言です。

色も綺麗ですね!

 

このスタンドでは白ワインになる途中の一般的なシュトゥルムも提供されていますが、やっぱりSchilcher Sturmです。

この屋台が出されているのは原則的に木、金、土の3日間です。

 

 

 

 

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