8月にザルツカンマーグートに行って久しぶりに白馬亭に宿泊しました。
コロナのおかげでブランクがありましたが、コロナ禍2年間がなかったかのようにすぐにあの雰囲気に浸ることができました。
その時にやはり久しぶりにBad IschlのZaunerにも行きました。
Bad Ischl(バードイシュル)もハプスブルグ帝国時代に新たに栄えた街ですね。
ここにはKaiservillaという有名なヴィラがあり、フランツ・ヨーゼフ1世とエリザベート皇后の結婚記念として2人に贈られたものです。
このBad Ischlはザルツカンマーグートの中でも湖に面した街ではないにもかかわらず、有名な景勝地となりました。
皇帝フランツII/I世の侍医であるヴィラ―博士が、1821年にウィーンの菓子職人であり、ワインの商人でもあったJohann Zaunerを宮廷御用達の菓子職人としてBad Ischlに呼びました。
エリザベート皇后の甘いもの好きは有名だったにもかかわらず、それまでBad Ischlには宮廷の要望に応える菓子職人はいませんでした。
Johann Zaunerは最初に"Wirerkeller"という名で、街の中心とはトラウン川を挟んで反対側にあるMaxquellgasseで働きました。
その後1832年に現在の街の中心であるPfarrgasseに自分の店であるケーキ屋さんをオープンします。ここは現在Zaunerの"Stammhaus"と呼ばれています。
1927年には、トラウン川沿いのエスプラナーデにもいわゆる支店がオープンします。
こちらの写真はPffargasseにある最初オープンしたZaunerです。
テラスに座るのもOKですが、ここは店内の雰囲気もいいです。
かつての宮廷御用達の優雅な内装になっていて、ショーウィンドゥーに並んでいるトルテに目移りしていまします。
この時間帯は店内にはほとんどお客さんはいませんでした。
ウィーンのお気に入りのハイナーと引けを取らないここのケーキです。
Bad Ischlに来たらここは絶対に外せません。