これまでの旅行で免税(TAX FREE) の手続きをして書類を持っている方は、帰国時に免税品を手荷物にするか、スーツケースに入れるかを決めます。
液体類や刃物などは無条件でスーツケースに入れることになります。
免税の手続きは、"EUの最後の都市で行う"という規則があります。
ウィーン空港での免税手続きは2021年9月からデジタル化されています。
ウィーン空港で免税手続きをする場合は以下3つのどれかに当てはまります。
①オーストリア航空やANA(全日空)直行便で帰る場合
もしくは経由でウィーンが最後のEU都市である場合
オーストリア航空の直行便の場合はウィーンがもちろん最後のEUの都市ですから、免税品を手荷物にしようがスーツケースに入れようがウィーンで手続きします。
●手荷物にする場合→こちらから
搭乗券チェックを通り、セキュリティーチェックを受け、さらにパスポート審査の後、
手荷物用の税関の窓口があるのでそこで品物を見せ、スタンプをもらう。
●スーツケースに入れた場合
チェックインをする前に空港内にある"Digital Export Validation"で手続きする。
②EU都市経由で免税品が手荷物
経由で免税品を手荷物にする場合は最後のEU都市で手続きします。
例えばウィーン~フランクフルト~成田であればフランクフルトで行うわけですから
ウィーンでは何もする必要はありません。
③EU都市経由で免税品がスーツケース
経由で免税品をスーツケースに入れた場合は、スーツケースはウィーンからスルーで日本まで流れるので、
ウィーンで手続きします。
チェックインをする前に空港内にある"Digital Export Validation"で手続きする。
こちらは出発ロビー階にあるDigital Export Validation(DEV)です。
ここでは自分のスマフォなどの端末からここのDEV WiFiに接続する、もしくはここに設置されている処理機で手続きします。
パスポートをスキャンすると、あなたが購入したTAX FREEに該当する商品が表示されます。
ここでスーツケースに入れた品物だけにチェックをします。
※TAX FREEに該当する商品が全て表示されますので、手荷物として持ち込む物にはチェックをしないで下さい。
手続きが完了したら、その先にある窓口でクレジットカードの口座に振り込む手続きをしましょう。
現金にも変えてくれますが、7ユーロの手数料がかかります。
万が一ここが混んでいてフライト時間に間に合わない時には、Global、planetであればその先にあるボックスに投函できます。
1枚の免税書類に複数の品物があり、この品物は手荷物で、残りはスーツケースで・・・というのはダメです。
必ずどちらかに統一して下さい。
でも書類が複数あり、この書類の品物は手荷物で、こちらの書類の品物はスーツケースで、というのはOKです。
貴重品や割れ物などの免税品は絶対に手荷物にして下さい。
スーツケースは想像以上に乱暴に扱われていますので、壊れる可能性があるからです。
経由で免税品を手荷物にする場合は、ウィーンから経由地に行く便が万が一遅れたり、また経由地での乗り継ぎ時間が短かったりすると、免税手続きをする時間がなくなることがあります。
免税手続きは義務ではありません。
EU外からの旅行者は髙い消費税を100%払う必要はないというあくまでもサービス的なものです。
そのため手続きがめんどうだからという理由で、やらなくたっていいわけです。
いわゆる権利放棄です。
でもせっかくいくらか戻って来るわけですから、やっぱり時間があれば手続きした方がいいですね。