ウィーンは朝がかなり冷え込んできました。
今日はおそらく今年一番の冷え込みとなり7:00頃の気温は11.0℃でした。
昨日は夕方多くの雨が降り、今日から少し涼しくなります。
それでも日中はまだまだ20℃を上回っていますが、日に日に秋の訪れを感じます。
さて、今日は日本でもポピュラーな栗をお届けします。
ウィーンの街中にはたくさんのマロニエが植えられていて、この時期はもうマロニエの実がたくさん落ちていて、落ち葉も多くなっています。
マロニエの実は一見すると"栗"ですがこちらでは人間が食べることはありません。
でも場所によってはいわゆる一般的な"栗の木"も見ることができます。
こちらはドイツ語で
Edelkastanie(エーデルカスターニエ)
Esskastanie (エスカスターニエ)、
学名ではCastanea sativa、
日本語でヨーロッパグリとかセイヨウグリと
呼ばれています。
ブナ科のクリ属で、落葉性樹木です。
古代ギリシャ・ローマ時代から地中海沿岸に植えられていたため、原産地を特定するのが難しいようですが、おそらくアルプスの北側ではないと推定されています。
スペイン~アルプス南側地域~バルカン半島~小アジアの地域に生育していました。
ローマ人達はこのセイヨウグリをワイン造りや、他の文化的な花と共にこちらに運んで来ました。
高さは30mを超えるものもあり、幹の直径は1~2mぐらいが一般的です。
樹齢も500年~600年ぐらいのもありますが、中央ヨーロッパでは200年を超えるものはほとんど存在しないようです。
実が熟すのは普通は9月以降です。
こちらは観賞用の他に食用としても植えられています。
写真のセイヨウグリは家の近所で、数年前に建てられたマンション的集合住宅の一角に植えられているものです。
撮影は2022年9月3日15:40頃です。