巨大な石がある自然公園「BLOCKHEIDE」

9月に入って朝夕はかなり涼しくなり、秋の訪れを感じるウィーンです。

夏休みも残す所あと2日となり、来週月曜日から学校も始まり新年度です。

 

今年はコロナ禍3回目の夏休みで、過去2年と比べると多くの人が色々な所に出かけています。

うちも今年の夏は結構色々な所に行きました。

うちのお気に入りのスポットとして"Blockheide" (ブロックハイデ)があり、ここは毎年数回は行きますが最近今年になって初めて行ってきました。

 

BlockheideはNiederösterreichのWaldviertel(ヴァルトフィアテル)の一角にあるオーストリアの自然公園のひとつで、チェコとの国境に隣接するオーストリアのGmünd(グミュント)の目と鼻の先にあります。

ウィーンからは車で約140kmと結構離れていますが歴史的にも重要な場所で、新石器時代からの跡が確認されていて地元でも有名です。

ここは入口が2ヵ所ありますが、うちはいつもこの右側の写真に見られる入口から入りますが、車はここから数百メートル歩いた所の駐車場に止めます。

こちらからの方が自然公園内にあるInfoセンターや展望台に近いんですね。

 

 

 

上の写真はこのBlockheideの見取り図で、以下に示すように色分けされた4つの散策コースがあります。

GRANIT-TOUR (2,9 km)

MYTHOlogieTOUR (3,5 km)

LANDSCHAFTSkulTOUR (2,8 km)
MARIENKÄFERWEG (5,6 km)

 

上からそれぞれ花崗岩コース、神話コース、風景コース、てんとう虫コースです。

中に入ると、草原地帯、池、森、そして一番重要なこの自然から形成された巨大な石の塊をいくつも見ることができます。

 


 

長閑な自然の中を歩き、ちょっと森っぽくなっている所に足を踏み入れると、巨大な石がたくさん置かれているのに驚かされます。

これらの巨石はもちろん自然に置かれたもので、人工的に置かれたものではありません。

 

右上はインフォセンターにある展望台です。

この展望台は有料ですが、上る価値がありますね。

高さ25.8m、140段、36㎥のトウヒ、26㎥カラマツの木、12トンの鋼鉄が使われていて、2003年に完成しました。

 

 

 

展望台からの眺めはこんな感じで、森の一角にいることがわかります。


 

こちらはChristophorussteinです。

不思議な形の石の塊がこのように重なっているのです。

とにかく巨大な石です!

画面右側に女性の姿が見えますね。

この石の巨大さがわかります。

 


 

こちらはWackelsteinで、バランスをとっているかのように置かれています。

この界隈は雨がそれなりに多く降り、湿気もそこそこあるので苔が多く見られます。

 


 

この辺りは"Bömische Masse"(ベーミッシェ・マッセ)と呼ばれ、現在ではオーストリアの国境界隈からチェコを含む地域です。

古生代(約5億4200万 - 約2億5100万年)に形成された山脈の残りとなっています。

つまり、この巨大な石はそれだけの年月が経っているということになります。

 


 

豊かな緑、森林地帯がコースになっていて、大きな池もあり巨大な石は一箇所に集中してわるわけではなく、それぞれ散らばってたくさん横たわっています。

 

前述したインフォセンターの反対側にはちょっとしたレストランがあり、いつも賑わってますが、うちはいつもおにぎりを持って行きこの自然公園のどこかで食べる習慣があります。

自然公園内にはくつろげるベンチやテーブルなどが多く設置されていて、自然保護地域としてよく手入れされています。

 

ここは自然と歴史、特に地質学的にも非常に面白い所です。

今回ここに掲載したBlockheideの写真は2022年7月31日に撮影したものです。

 

 

 

 

 

 

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