モーツァルトのオペラ "魔笛"は音楽に興味がない方でもいくつかの旋律は聞いたことがあると思います。
この魔笛に登場する鳥刺しのパパゲーノは魔笛の代表的なキャラクターになっています。
この魔笛が初演されたのはTheater an der Wien劇場の前衛であるFreihaustheater、もしくはTheater auf der Wieden と呼ばれ、1787年に作られ現在のOperngasse22-32番地にありました。
その後劇場は場所を変えて現在のTheater an der Wienに1801年オープンし、現在進行形の劇場ではウィーン最古の劇場となっています。
ここにはパパゲーノの門があることで知られています。
また魔笛が初演された界隈ウィーン4区の一角にはモーツァルト噴水があり、やはり魔笛に登場するタミーナとパミーナが見られます。
それ以外にも実はこんあ噴水があります。
これは誰でしょうか?
はい、御想像通り鳥刺しのパパゲーノです。
ザルツブルクに詳しい方は、これを見た瞬間にあ、これはザルツブルクにあるパパゲーノ噴水だなと思われるでしょう。
ザルツブルクのパパゲーノ噴水はモーツァルト像がある場所から南東へ190mほど歩いた所のあまり目立たない場所に立っています。
旧市街にあるのですが、旧市街の通常観光ルートから若干外れることが多いため、ここまでくる方は意外と少ないのかもしれませんね。
写真ではパパゲーノ像しか見えていませんが、実際はかなり立派な噴水にこのパパゲーノが立っています。
こちらがパパゲーノ噴水の全体像です。
でもこれはザルツブルクではなくウィーンにあるものなんですね。
そうです、ザルツブルクにあるパパゲーノ噴水のコピーです。
この噴水はウィーン10区のKurpark Oberlaaが1974年にオープンした際、ザルツブルク市から寄贈されたものですが、現在では2012年に再度製作されたものが置かれています。
ザルツブルクにあるオリジナルの噴水は1960年にザルツブルクの彫刻家Hilde Hegerによって製作されました。
オリジナルは石段が2段なのですが、ウィーンのコピーは3段あって少し豪華になっています。(笑)