ウィーンにはいくつかの日本庭園があることを御存じですか?
おそらく一番知られているのはシェーンブルン宮殿の庭園内にある日本庭園とウィーン19区の一角の世田谷公園ではないかと思います。
他にはまず知られてない所でウィーン10区の一角にもあったり、21区にある寅さん公園など意外と日本庭園は存在しています。
ウィーンに居ながらも一瞬でも日本文化に触れられるのは面白いです。
さて、探せばまだある日本庭園ですが、ここはどうでしょう?
この小さな日本庭園は、1999年5月にウィーン大学の"Japanologie"(日本学)という専門学科ができた60周年記念としてここに作られたものです。
ウィーン大学では日本学を専攻することができるんですね。
私の知り合いにもここで学んで卒業し、社会で活躍している人が何人かいます。
よく見ると正面の石には日本語が彫られていますね。
枯山水スタイルの石の庭園で、源氏物語23帖の「初音」がテーマになっています。
石は水の流れを象徴しています。
奥の石は「岩の滝」で、山脈を表し、その源水が小川、川、やがては海に注がれるということを表現しているそうです。
このミニ日本庭園がある場所は、Altes AKH 旧ウィーン総合病院の建物の中庭の一角にあり、現在はウィーン大学が入っています。
時間があれば訪れてはいかがでしょうか。