観光中にオーストリアの公用語は何ですかという質問を意外にも多く受けます。
隣のドイツの方が国が大きいですし、日本とも身近なイメージがあるので、オーストリアの公用語がドイツ語だと思われないのかもしれませんね。
オーストリアはオーストリア語ですかという質問も受けたこともあります。
そうです、オーストリアの公用語はドイツ語です。
そしてオーストリアはドイツ語ではÖsterreich(エステライヒ)といいますので、この国の人は誰もがオーストリアをÖsterreichと呼んでいます。
ではウィーンはどうでしょうか?
日本人であればおそらくほとんどの方が当たり前のように「ウィーン」と呼んでいるでしょう。
でもこれは文字通り日本語読みです。
ウィーンはドイツ語では「Wien」・・・ヴィーンと発音します。
英語、イタリア語では「Vienna」・・・ヴィエンナです。
ドイツ語で「W」は「ヴェー」と発音します。
また「ie」は「イー」と伸ばして発音されますので、Wienはヴィーンと発音されるわけです。
ドイツ語オリジナルのWienから、「W」は英語発音ではWe(私達)のように「ウ」という音になるので、そこから日本語でウィーンと呼ばれているわけです。
ドイツ語圏ではどこでも「ヴィーン」と発音されます。
あの有名な自動車メーカーのVolkswagenもフォルクスヴァーゲンですし、BMWもベーエムヴェーです。
Wagnerであればヴァーグナー、Wilhelmであればヴィルヘルムです。
"ウィーン" と発音すると日本語なので、こちらでは誰も理解してくれません。(笑)