7月に入り昨日で学校も終わり、休暇シーズンに突入しました。
Ferien・・・夏休み、社会人はUrlaub・・・休暇です。
今年はコロナ禍3回目の休暇シーズンとなりましたが、多くの人が色々な所出かけるでしょう。
自分のそばでも3年ぶりに日本に帰る人も多いです。
必ずしも外国に行かなくても、オーストリアには訪れる価値大のスポットが無数に点在しています。
今日は地元で知られているFreilichtmuseumのひとつを紹介します。
こちらはFreilichtmuseumのひとつであるMuseumsdorf Niedersulzです。
Freilichtmuseumとは野外博物館ですね。
ここはウィーン中心部・・・国立オペラ座からだと北北東へ車で52km程走ったNiederösterreichのWeinviertelの一角Niedersulzにあります。
野外博物館ですから展示物や建築物が屋外にあり、見たり触ったりと実際にその場所で当時の人々が今でも生活しているようなリアリティーな感覚を楽しめます。
ヨーロッパでの多くのFreilichtmuseumはその当時の人々の暮らし、文化などが分かる民俗学的な博物館であることが多いです。
この野外博物館の起源はこのNiedersulzに住んでいたJosef Geisslerという人物が、このWeinviertelにあった廃校を利用して1977年にWeinviertler Dorfmuseumという博物館をオープンさせ、民俗学コレクションを展示したことから始まっています。
こちらは野外博物館に入口ですが、周りには何もない自然の一角にあります。
この野外博物館の広さは22ha、80の農家風の建物が並び、30の中庭があります。
それぞれの建物にはテーマが決まっていて、この地域の人々がどんなことを営んで、どういう生活スタイルであったかなどを視覚的に見ることができます。
建物ひとつひとつが博物館ですから、物凄い情報量ですね。
80の建物のひとつを紹介します。
こちらは実際に使われていた小学校です。
Weinviertelの典型的なスタイルで1900年頃に建てられました。
当時は生徒数も70~90人と多く、相当賑やかだったことが想像できます。
当時の授業で使われていた物や成績表、オルガンなどが展示されています。
いわゆる校庭がありましたが、運動とかではなく、授業でも利用する果物や野菜などを植えていた菜園でした。
そしてここには先生一家も住んでいたんですね。
自然の中にあるのでハイキングではありませんが、それに近い感覚で自然を堪能しながらこの地域の文化に触れられます。
また羊、山羊、豚、ロバ、鶏なども飼われていて、直接触れることもできます。
敷地が広いだけでなく、それぞれの建物に入れますので、結構歩きます。
疲れたらレストランやカフェテラスなどもあるのでのんびりできます。
入場料は大人12ユーロですが、18歳までの子供は無料です。
もちろん一般観光向けではありませんが、ここはお勧めです。
オーストリアにはガイドブックなどでは紹介されない、しかし地元では有名な場所がたくさんあります。
興味ある方はこちらをご覧下さい→Museumsdorf Niedersulz