6月も後半になるとウィーンの街中の空気もさらに開放的になります。
夏至こそ過ぎましたが、まだまだ日は長いです。
さらに7月からUrlaub・・・休暇シーズンということもあり、学校も夏休みに入り、気持ちを高揚させながらラストスパート的に仕事をしている空気が漂います。
その反面感染者数が軒並み増加傾向にあり、周りでも感染した話をかなり頻繁に聞くようになりました。
経済面の打撃を少しでも回復しようと、ほぼ全てオープンになっているオーストリアですがこのまま夏休みに突入することになりそうです。
さて、今日はウィーンのちょっと珍しいアングルシリーズです。
コロナ禍ということもあってウィーンのちょっと珍しいアングルシリーズも前回からだいぶ時間が経ってしまいました。
こちらはどこでしょう?
そうです、グラーベンです。
先週末の12:30頃のグラーベンの様子です。
普通に歩いている地面の水準ではなく、少し高い所から見ていることがわかりますか?
実はケルントナー通りとグラーベンが交わる所に多くの観光客や地元で支持されているaida(アイーダ)があります。
ここの2階席からこの眺めが楽しめます。
テラスに座るのも気持ちいいですが、グラーベンをこの角度で見ながらお茶とケーキもお勧めです。
Graben (グラーベン)はケルントナー通りとシュテファン大聖堂の間にあるStock im Eisen Platzからコールマルクトまでの約300mで、広場のような通りです。
ローマ時代ヴィンドボナの頃は堀になっていた所なので、堀=Grabenということです。
ヴィンドボナの中心部を囲んだ城壁の南側の堀グラーベンは、コールマルクトを越えたもっと奥にある現在のNaglergasseの終わりまで続いていました。
バーベンベルク時代の12世紀の終わり、ウィーンの街を拡張する際に城壁が築かれていく中で、おそらくその時にローマ時代の残りの城壁と共にこの堀が埋められ、整備されました。
13世紀終わりには市場でもあり、果物なども売られ、14世紀前半はキャベツ、15世紀にはその他の野菜も売られていました。
場所がらよく、お祭りや皇帝や大公などの凱旋セレモニーも開かれています。
1973年5月にシュテファン広場の地下鉄の建設に伴い、それに先立った1971年には試験的にウィーンで最初の歩行者天国とになります。
グラーベンにはJosefsbrunnen(ヨゼフの泉)、Leopoldsbrunnen(レオポルドの泉)、ペスト記念柱の3つがあります。
個人的にグラーベンは大好きですね。
ここの雰囲気は洗練された優雅さ・・・ウィーンらしさを感じます。