今週の木曜日が聖体祭で休日だったので、一昨日の金曜日も休みをとって長い週末を楽しむ方が多いウィーンです。
実際ウィーンでは多くの学校が金曜日は休みとなりました。
街の中心には多くの人が繰り出していましたね。
もうすぐ夏至、日が一番長くなるこの時期は夏の陽気であり、ウィーンらしい開放的な空気を感じます。
昨日から気温も30℃を越え、暑くて観光もちょっと大変でした。
休暇ももうそこまで来ていますね。
さて、今日はこの時期ウィーンの至る所に見られる黄色い花です。
こちらはドイツ語では
Blasenesche(ブラーゼンエッシェ)とかBlasenbaum (ブラーゼンバウム)とも呼ばれ、学名でKoelreuteria paniculata、
日本語ではモクゲンジです。
ムクロジ科のモクゲンジ属で、落葉高木です。
原産は南東アジアで、おそらく中国かもしれませんが、日本でも日本海側に見られるそうです。
背丈も高く、黄色い花をたくさん咲かせるので、遠くから見てもハッキリわかり、この咲いている花が限られている時期で、かなりの存在感を示しています。
開花時期は6月中旬~7月で、花は1cmぐらいの幅で50cmぐらいの円錐状に黄色い花をたくさんつけます。
高さは15mぐらいまでで遠くからでも十分目立ち、ものによっては枝が横の方に伸びているのもあり、全体で見える形は不揃いであることが多いです。
葉は20~35cmぐらいでしょうか。
花が咲いた後には、袋のような実がたくさん見られます。
モクゲンジは中央ヨーロッパに1750年に原産地から入って来ました。
本来暖かい気候に適しているにも関わらず、こちらヨーロッパの冬にも十分耐えられます。
ムクロジ科は2000種類以上あるようですが、このモクゲンジだけが唯一中央ヨーロッパで観賞用として用いられています。
ウィーンの街中ではこのモクゲンジが観賞用として広場、公園、街路樹など多くの所で見ることができます。
写真は2022年6月15日 9:20頃、地下鉄Karlsplatz界隈で撮影しました。