夏至まであと10日ほどですね。
この時期は日が長く、緑も豊かになり開放的な初夏の空気を感じるウィーンの街です。
こういう陽気での散歩も気持ちいいですが、自転車もいいですよね。
天気がいい時にはよく子供と自転車で走るのですが、ウィーンの街は自転車通行に関しても非常によく整備されていますね。
個人的にドナウ河沿いや郊外の長閑な景色が見られるユーロ ヴェロをよく走るのですが、街中を走っても楽しいです。
そのウィーンのドナウ河は大きく分けて4つあり、本流、新ドナウ、旧ドナウ、運河です。
ウィーンの川幅が広い本流と新ドナウには全部で21本の橋が掛けられているのですが、そのうち2本は天然ガスなどの供給に利用されていて、一般利用はできません。
それ以外の19本は人が移動できる橋・・・つまり歩行者、自転車、自動車、電車ですね。
このドナウ河を自転車で渡れるSteinitzstegはよく通ります。
Steinitzstegはドナウ河~ドナウインゼル~新ドナウを渡る全長875mの橋で、以前はNordstegという名称でした。
この橋はウィーンの高速道路になっているNordbrückeに平行して掛かっています。
もともとこのSteinitzstegは、交通量が多いNordbrückeの補強工事のための一時的な作業用の橋として設置されたものでしたが、その後撤去されず1996年から自転車と歩行者専用として開放されています。
この橋はオーストリアの建築家Johann Georg Gsteuによるもので、2009年に橋の名称が初代チェス世界チャンピオンになったWilhelm Steinitzに由来してSteinitzstegに変えられました。
ウィーンのこの地域では自転車でドナウ河を渡れる最初の橋となったわけです。
こちらはウィーン中心方面に向かって橋を眺めています。
右側にはウィーンの森が見えていますね。
この橋の右側に平行してNordbrückeが通っています。
かなり幅が広い橋ですね。
Nordbrückeが補修工事を行っている間は、ここに片側1車線の両側通行で車を通していました。
現在でも必要な時には、すぐに車をこちらに迂回させることができます。
この橋はドナウ河を渡りますから、橋の上からのドナウ河の眺めがとても素敵です。
次に橋の上から眺められるドナウ河を掲載します。
最初がドナウ本流、2枚目は新ドナウです。